近森正久総決起集会を観察
昨晩の尾崎正直さんの総決起大会に続いて、今日は高知市文化プラザかるぽーとでの「近森正久総決起集会」へ行きました。またしても生憎の雨。サエン場ですので堀川のボードウォークを長靴を履いて(ワークウエイで698円で購入した新品)見学に行きました。
昨日の尾崎正直総決起大会は明らかに政党筋の動員された県民が大半。支持県議がチケットを受け持ち会場受付で回収していましたし。私のようにビジターで名前を書いて来場するものは少数派。スーツと作業姿が大半。女性は少なめでした。支持県議の支援者の動員でしたね。
一方の近森正久さん。尾崎さんとか明らかに「客層」が異なっていました。男性も私服姿が多いようです。それに女性の比率が高いようです。高齢者もいましたし、若い人たちもいました。
大きな会場のかるぽーとが埋まるのかと心配していましたが、私服姿の県民が定刻の6時半前後に参集しほぼ埋め尽くされました。2階席にも人がおられてようですし。500人はいたようです。
それで定刻で始まりました。司会者から配布資料の確認が行われ、近森正久さんのマニフェストと5つの重点政策、「KANRYOUWAIYA-官僚はイヤ」のステッカーと「若き商人達へ」の近森産業30周年記念誌(2003年刊)がありました。そのあたりもユニークでした。
まず近森正久後援会長の神田尚和さんから
「経済状況、生活環境は高知は今までにない不況が来て最低。商店街の空き店舗率もどんどん上昇しています。この状況を打開する為には経済のことを知っている近森正久さんしかいません。
高知の元気=よさこいです。198チームのうち県外チームは48チームです。県内チームが減少しています。近森さんはフード関係だけでなくよさこいや観光振興にも強い人です。龍馬のように高知を洗濯して高知を再建しましょう。」
「私の好きなドラマに踊る大捜査線があります。青島刑事が室井さん現場で事件は起こっているのです。と叫んでいる場面を思い出してください。上層部の勝手な判断でいつも現場が振り回され苦労していますね。現場ー県庁ー霞ヶ関と考えましょう。現場を知っている近森正久さんが知事になれば高知県は変わります。
4年前高知中央高校は年間1・5億円の赤字を垂れ流す倒産寸前の学校法人でした。近森理事長になって赤字は解消。教職員も生徒も自信をつけました。適材適所に人材を配置する。自分より能力のある人を配置し、責任はリーダーが取る・そうすれば高知県は再建されます。どうか皆さんリーダーは近森正久さんです。」
日本ラグビー界の巨人大八木淳史さん(高知中央高校ラグビー部GM)は
「皆さんハインリッヒの法則はご存知でしょうか?1つの死亡事故の裏に29の怪我があり、300のひやり・ハットがありますね。今日本の社会ではモラルの破綻が現れています。防衛省の不祥事。あいつぐ老舗食品メーカーの偽装。それは些細なこと、小さな変化の兆候を軽視し大事にしない風土になっているいからです。これをかえなければならない。近森正久さんは理事長として学校の変革に成功しました。高知県を風通しの良い県にすべきです。」
近森正久さんの奥さんが激励。「私は候補者全ての政策を読み講演も聞きました。正久のが1番でした。今まで選挙になど協力はしませんでしたが今回は支援します。」とのことでした。
「私は1991年の橋本大二郎さんの選対(選挙対策本部)へ入り橋本さんとじっくりお付き合いをしました。かれの熱意、政治家としての行動力、それを学びました。1994年は松尾徹人さんの選対へ入りました。松尾さんは自治省選挙課長をしておられたので、お金を使わないクリーンな選挙を学びました。
2人の地方自治の先輩がやり残したことそれは高知県民にご飯を食べさせることです。橋本知事は素晴らしい改革をしました。でもご飯を高知県民に食べさせことができませんでした。その宿題を私が解決してみせます。」
「金融。財政の変革です。県庁の借金を政府金融機関から、地元銀行である四国銀行、高知銀行、高知信金、高知JAバンクに借り替えます。利子の何億円分は県内経済で還流されお金が廻り始めます。」
「笑い話で高知と沖縄の人は失業保険をにこにこしながら受け取ります。そんな県民のキャラクターは素晴らしい。建設業界は売り上げが2000億円が今は700億円。それで企業数が3分の1になったかと言いますとそうはならない皆懸命に耐えているのです。」
「しかし今年の7月以降、どんどん売り上げが下がりました。特に9月以降は酷いです。商店主や経営者にもう駄目だという話を頻繁にきくようになりました。それでわたしは出馬を決意したのです。」
「みなさんコンビニが高知に200軒程度あります。年商が1億で200億円の商いです。しかしその仕入れは100%県外です。米屋、肉屋、魚屋、パッケージ屋などそれぞれ20億ずつ売り上げがダウンしました。中央卸売り市場も今やかつての半減以下の売り上げです。
わたしはあるコンビニに言います。高知県の米を仕入れてもらいたい。それを認めたコンビニのみへ行くようにと県職員に呼びかけます。これだけで100億円の効果が出ます。」
「高知県は8400億円の借金があって大変だ。国が交付金を減らして大変だと言いますね。でも高知県の資産は実は2兆4000億円あるのです。資産を活用し先ほどいいました地元銀行への借入先を変更、財源をつくります。130億円の支払い先が政府から地元銀行になります。地元金融機関は体力が出来、地元企業への融資も今よりできるようになります。私が知事になり実行し効果が上がると、全国の県もきっと真似をするでしょう。政府はそれが困るので財務官僚の尾崎さんが来たのでしょう。」
「県内にお金がまわらない公共工事のあり方を変えます。700億円の公共工事すべてを地元企業に受注させます」
(結構皆真剣に傾聴していました。スピーチ内容が精神論でなく具体的であったからでしょう。)
「その方策として市街化調整区域を全面見直します。するとどうなるか。土地価格が劇的に下がります。そうしますとサラリーマン層が住宅を購入できます。建設が盛んになり雇用が生まれます。」
「公共工事に関係している1000社に5000万円の売り上げがプラスになるのです。」
「日本が困っている時に土佐人が登場し、歴史を変えてきました。皆さン政党の人達がご飯を食べさせてくれますか?経済政策のない、具体策のない候補者に何が出来ますか?経済政策を理解し、実践してきた私にお任せください。」
近森正久氏のスピーチは具体的事例を上げ、とても説得力がありました。マニフェストもよく出来ています。また「5つの重点政策」はより緊急度の高いのでしょう。
5年前の高知市長選挙のときのスピーチより説得力がありました。それは学生時代の1973年に近森産業を設立、当初の病院のまかない食堂、駐車場、自販機の事業形態を発展させてきた企業人としての自信でしょう。
また近森正久さんは「自由自在」というプランニング会社も経営していたこともあり、今回のマニフェストもプレゼンテーションも優れていました。どこまで県民にその主張が理解され支持されるのか。その結果は25日に明らかになります。
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