高知県民の過半数が棄権した高知県知事選挙
高知県知事選挙の結果が明らかになりました。
当選 尾崎正直 178109 (61・21%)
近森正久 61919 (21・28%)
国松勝 36346 (12%)
関谷徳 14584 (5.01%)
*投票率 45・92% 無効票6240
やはり予想されましたとうり高知県知事選挙の有効得票数は45・9%でした。高知県民の過半数を超える54%の有権者が棄権しました。
自民・民主・公明・社民の4党相乗りの大きな陣立てと、組織型選挙でありながら尾崎正直候補は178109票を獲得、全得票数の61.21%の支持を集めました。
「圧勝」には程遠い票数と支持でした。官僚を辞めたばかりで、とりあえず失業を免れたということでしょう。「若さ」だけがとりえの県知事の誕生には素直には喜べません。あの陣立てでは70%の得票を取れないのはいかがなものか。「たなぼた優勝」の白鳳と同様に喜びも半分というところでしょう。
高知市長の岡崎誠さんは、同日選挙で県知事選挙より更に低い40%の投票率でしたが、総得票数の75・6%の78963を獲得していますし。尾崎正直さんと同じ陣立てでありながらそれだけ圧勝しています。
近森正久さんは大健闘したと言えるでしょう。奥様の出身地である東洋町で1位になりましたし。組織も何もなく6万票獲得し、20%の支持を集めていますし。2002年の高知市長選挙では1・5万でしたが、今回高知市では22951獲得していますし。キャラクターの賛否はともかく、ご自身で作成された政策がより具体的であり支持を広げたと思います。
知事は核廃棄物処理場を誘致してはならない。
国松勝さんは出遅れが響きました。共産党の組織力であれば全県下で5万は獲得しないといけないところでしょう。特に高知市内で市長候補の谷崎さんが19796獲得しているのに、国松さんは14790しか取れませんでした。組織政党としての足腰が相当弱っています。全く組織の後ろ盾のなかった近森さんに大月町以外では票差をつけられておりますし。
関谷徳さんは、選挙戦直後の橋本知事の発言の影響が大きいでしょう。橋本後援会は解散しており、そのグッズは何の価値もないはず。それを関谷陣営が再活用しようとしたことに文書でクレームをつけたことを高知新聞に報道されましたから。関谷さんは2003年の高知市長選挙で獲得した23400をした下回る14584に留まりましたし。
政治には「若さ」はアドバンテージにはなりません。吉田茂は首相になった年齢は68歳でした。昭和14年には一度は政界を引退したロートルが戦後日本の基礎ー講和条約、憲法公布など大仕事をやりとげたのですから。
民主党の前原前代表も、安倍前首相も「若さ」を前面に出し、さっそうと登場しましたが、あえなく現実の政治の前に惨敗し、哀れな姿を曝け出しました。
「小姑」が数多い尾崎正直さん。はたしてきちんと高知県政の舵取りができるのか。県民として監視をしてく必要性があるでしょう。
(国の言いなりの首長は不要です。)
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