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2007.12.02

巨大新聞社のニュース・サイト設立について  12月7日(金)

西村 今月の「けんちゃんのどこでもブログ」は、ブログのありかたや、メディア・リテラシーについて、高知シティFMの戸田健史さんとやりとりをいたします。

Gogle
今回のテーマは「巨大新聞社のニュース・サイト設立について」トークをします。 日本の大手新聞社である日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞が共同でニュースサイトを作り、一部配達網も共同運営することにするなど業務提携することで電撃合意した。ますます影響力が大きくなっているヤフー、グーグルなどポータルサイトに対抗するためだとのことです。
 
 3社の社長たちは「最近ヤフー、グーグルを通じてニュースを読む読者層が増えているが、そこに掲載されるニュースは大部分新聞社が作成した記事だ。読者と社会に新聞の役割と大切さを感じてもらい、影響力を拡大するために共同サイトの運営を始めることにした」と強調しています。相当な危機感があると思われますね。

戸田 そうですね。危機感でもなければまして朝日、讀賣、日経といった新聞社は普段はむしろお互い敵対しているようですし。そのメディア同士が提携するなんていうのは、それこそ考えられない話ですね。

 各社のWEBサイトを見ましたが、お知らせとか、ニュース記事という形でこのことが掲載されていました。新聞の共同配達について書かれていたりしていました。自宅への宅配こそが日本の新聞の特色ですので、それを維持するために共同で取り組む。これは良く理解することができますね。

 ネットでの提携は今ひとつ中身が見えてきません。実際3社が提携してこしらえる共同サイトはまだ立ち上げられていませんし。確か来年のようですね。


西村 来年です。共同サイトの運営費用の数億円は3社が負担するようです。 すでに3社間に具体的な運営方法に対する話し合いは進んでおり3年以内に黒字転換を目標にするようです。ただ各社が現在運営している独自のインターネットサイトは当面維持していく方針といいます。 どういうサイトになるのでしょうか?宅配の新聞業務との関連が見えないようです。

戸田  そうですね。偶然配達の宅配事業の共同化と、ネット共同事業が一緒になったとみるものかどうかですね。2つに関連性があるとは思えませんし。各社の現在運営されているニュースサイトなどは、これも動きがありますね。

 最近では毎日新聞社が「MSN毎日」という形でWEB配信していましたが、自社の「毎日・JP]という風に変えました。産経新聞は自社サイトからMSN産経という形で提携されています。
いままで運営していた自社独自のサイトは廃止していますし。

 MSNの技術を活用してより多くの人に見てもらうためにそうしたようですね。朝日、讀賣、日経以外の新聞社でもこういう動きをしているのが現状です。

西村 「ヤフー、グーグルにニュース提供を停止する問題は各社がどのようにするのが有益であるかを考え、判断する」とし、しばらくは推移を見ながら対応していくことをほのめかしています。3社間のインターネット共同事業は日本経済新聞が主導していくものとみられています。

 確かにヤフー、グーグルにニュースはすべて新聞社のニュースをそのままリンクを張って掲載しているだけですし。「ニュース一覧の検索」に利用しています。新聞社のサイト同士、記事同士が比較できてヤフー、グーグルにニュースは便利な道具であることは事実です。それとどう違うさいとになるのか。そのあたりが今は見えませんね。

戸田  結局ニュース記事を見る人が増えた。というのはヤフー、グーグルなどのポータルサイト。いろんなことが出来る「窓口」サイトにてニュースが掲載しているから見る人が増えたと思いますね。ということは3社の共同サイトもやはりポータルサイトといわれるようなものになりませんと、ヤフー、グーグルに打ち勝つのは難しいと思います。ニュース配信を停止するなんてこともなかなか難しいのではないでしょうか。

 いまではアクセス数があるのはポータルサイトです。それを上回るものをこしらえる。皆がブラウザを開いたときに最初のホームページにしたくなるようなサイトができるのか。なにか新たなものが出来るとすればそれはどんなものなのか。注目したいものですね。
Pckeitai

西村 検索エンジン大手のヤフー、グーグルにニュース配信停止が3社共同ニュース・サイト設立で出来るものなのか注目ですね。検索エンジンはニュースの速報は早いものがあります。

 しかし先月の11月19日でしたか、サッカーの日本代表監督のオシムさんが脳梗塞で倒れ緊急入院したニュースはNHKが速報していました。私も驚いてヤフー、グーグルで見ましたが掲載されていませんでした。

 NHKがこうした検索エンジンよりも1時間以上先行して速報しました。独自の情報網をNHKは持っているのであると思いました。この新聞社3社以外の1大勢力はNHKであると思いますね。

戸田 確かにNHKと言いますと、民間ではできない全国規模のネットワークがありますね。そして取材力があるわけです。だから今回のようにオシム監督の第1報はNHKが報道しまいsたね。さすがはNHKであると思いました。

 そのNHKもスタート時の80年前は、新聞社のニュースの配信を受けていました。これは知っていたほうが良い事実です。


西村 ネット 業界では「日本の新聞社の“ビッグ3”が手を取り合ったことは前例を見ないもので、それくらい新聞に対する危機意識が大きいという意味だ」とし「新聞記事の質と深層性をインターネットを通じて知ってもらい、逆に新聞部数の増加につなげようとする戦略だ」と解釈しているようです。 はたして思惑どうりに展開するのか注目です。

 電子媒体だけに見るのも疲れますし。新聞の携帯性もまだまだ魅力ではありますね。新聞は新聞の価値がありますし。それがどうなるのか注目です。しかし未だにわかりません。

戸田 例えばグーグルのニュース記事なんかは新聞記事のような形態になっています。社会面があって、経済面があってと。レイアウトがありますが、新聞のレイアウトとは違いますね。

 新聞は1面があり、経済面、社会面、文化面がありますね。この記事が大きいからより重要度が高いとか。速報性とかあったりします。こういうところまではインターネットの記事ではカバーできていませんね。それぞれも別のものとして新聞は新聞で紙媒体であって良いと思います。

 インターネットのニュースはインターネットとしてあって良いと思います。そういう風に考えるとどうなるのかわかりまね。

西村 それがこれから始まる、多くの国民が果たしてのぞんでいるのかわかりませんが、テレビ野デジタル放送ですね。アナログが廃止されデジタルになりますね。

 これなんかも良いことなのかどうかもわからないですね。いわゆるデジタルテレビの力、双方向性。パソコンなどとの融合。道具となって普及するとか。

戸田 技術的には可能でしょう。しかし今のデジタルテレビは魅力あるコンテンツや番組があふれているとは到底言いがたいです。さすがデジタルだなとは思えません。
 確かに文字放送が増えた。付随のデータが増えたとかはあります。しかしだからといってこの料理番組を見た後に、すぐレシピが出て取り出せる。という具合にはなっていません。

 また今のデジタル放送の規格ですと同時に3チャンネル流せるとか。これをしているいのは、こちらで見られるのはNHKだけです。確かに技術ではあるのですが、そこまで融合する番組やコンテンツがあるのかというとそこまでやるのかな。と思いますね。


西村 巨大新聞とは別に地方新聞である高知新聞社はインターネット版は利用しづらくなりました。記事のリンクはすぐに外れますし、掲載内容も縮小気味ですね。特に県外へ行っている高知県出身者が高知のことを知りたい。という場合に結構高知新聞のWEBサイトを見ています。

 11月の高知県知事選挙もどうなっているのかよくわからなかった。高知の動きが全然見えないと。窓口の各地の地方新聞社のWEBサイトをみれば現地の情報がわかる。大きな媒体だと思いますが高知新聞は逆行いしているようです。

戸田 まだ紙が第一で、ネット版はおまけです。以前に比べると記事の数は多いですが、記事の文章は短いようでようですし。まだまだ紙の媒体と対等にはりあう新聞社サイトではないですね。

西村 例えば4月に市長選挙の最中に長崎市長が銃殺されました。長崎の地方新聞のWEBを見まして詳しい事情を知りました。災害でも局地的なぎ外状況は現地の地方新聞のWEBがより詳しいですし。

 そういう効用もありますし。しかし商業新聞で広告収入で成り立っているのでWEB版でただで見られたら困るよというところはありますね。バナー広告もそれほど効果はないですしょうし。難しい部分はありますね。
 そのあたりの解決をどうするのか。巨大な3つの新聞社の共同サイトのゆくえも決まるように思えますね。

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