県民参加について
おそらく高知新聞政治部による「インサーダー」な連載や、県民を「コントロール」することを意識した記事が連載されることと思われます。そこで高知市の1市民の立場で独自に「橋本県政16年の検証」を行いたいと思います。
わたしはしょせんは1市民ですのでどうしても断片的な情報によるコメントにすぎないとは思いますがそれなりの観点ではないかと思っていますので、参考いただければ幸いです。
橋本大二郎知事は、県民との対話には熱心な知事でありました。県政車座会議も可能な限り開催し、直接地域の県民の意見を吸い上げようとしました。
「県民参加の予算づくり」や「地域支援員派遣」などは一定程度成果を上げていると思います。県民参加の象徴でありました公共電子掲示板「ぷらっとこうちは「本当の市民参加を理解できない」一部の県職員により廃止されてしましました。
(参考)県民を排除する「ぷらっとこうち」なるものについて(資料)
県民がきちんと意見を言えば、高知県庁は残念ながら十分に対応できません。それは県職員の顔が県民にではなく、県庁組織の評価を気にしているからでしょう。
1994年の高知市長選挙の折でしたか橋本知事と話す機会がありました。わたしは橋本知事にこう申し上げました。「知事はご自分のブレーンは東京におられると思います。なぜ高知県庁に連れてきて副知事なり幹部職員にされなかったのですか?」と聞きました。
すると橋本知事はこう言いました。「前知事の幹部職員はまもなく退職する。もうす少しで私が知事になって管理職になった職員が中堅になり、やがて庁議メンバーになるでしょう。そうすれば県政改革はうまくいくと思う。」と言われました。
それから13年が経過しました。やはり私が不安視したとうり高知県庁はなにも変わりませんでした。特に腹立たしいのは「ぷらっとこうち」に当時関与した県職員のように「改革派」を自称しながら県民を弾圧するような行為を平気でする連中がいたことです。それにたいして幹部職員はまったくコントロールできない状態でした。
高知商銀事件もやみ融資事件、別件闇融資事件、よこはま水産事件もすべて県職員と県幹部が関与しています。仕事が多くの県民の方を向いて仕事をしていない高知県庁の体質ですので、ああした事件が多発したのです。
経過からして橋本知事16年の「県民参加」は、初期段階で留まり結果失敗しました。今度の尾崎正直新知事は「対話と実行」を掲げています。本気で県民と対話する意志を実行できるのか注目しましょう。
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