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2007.12.09

ブログが政治を動かすアメリカ市民社会 12月14日(金)

西村 今月の「けんちゃんのどこでもブログ」は、ブログのありかたや、メディア・リテラシーについて、高知シティFMの戸田健史さんとやりとりをいたします。

今回のテーマは「ブログが政治を動かすアメリカ市民社会」です。 アメリカでは実際にブログがメディアになり市民運動に大きな影響を与えているようですね。日本ではまだまだブログを馬鹿にし、卑下する傾向もあります。また匿名掲示板から「罵倒の泥の海」に自己満足する人たちも多いようです。

 なによりアメリカの市民ブログは行動的であり、実践的であることが大きい。今回東京新聞がとりあげている人もそうですね。

 実際に民主党の大統領候補の討論会を市民ブロガーが企画したようです。YOU TUBEを活用し、市民と候補者がやりとりするなど、既成メディアの「フィルター」を通じてのぎろんではない凄さを思いました。

 第一部 政治ブロガー  政界揺るがす行動力(東京新聞)

 民主党の7人の大統領候補者たちが彼ら主催のネット討論会に参加したことからもその実力がわかる。確かに現実の政治、しかもアメリカ国政を動かしているようですね。
Pckeitai

戸田 いままで有権者側というのは受身でしたよね。マスメディアから流れてくる情報をもとに判断していたようですね。その受け手側から発信側になっわけですから。今までとは異なる「参考材料」が出来たというわけですね。

 これは選挙を考える上で良いことであると思いますね。

西村 テレビ局が中継してYOU TUBEを活用した討論会の様子を写していました。ニュースかなんかで見ました。ある候補者にYOU TUBEの画面に写っている有権者が質問してやりとりをしていました。候補者が激昂してやりあいをしていましたし。

 市民もまた激しく反応する。そういう迫真の討論会がおこなわたようです。緊迫したものが討論会で出てきました。
 それが今まででしたら、3大ネットワークとかCNNとかの主催して、名物アンカーとかが司会進行して仕切るようなやりかたでした。政治評論なんかしていましたね。

 普通の市民が、大統領候補者に様々な問題を質問し。問いただす。これは凄いことであると思いました。画期的なことであったと思いますね。

戸田 ここまで来たか!という感じですね。

西村 それにひきかえというか高知県知事選挙は盛り上がりませんでしたね。先月の高知県知事選挙も短期決戦ではありました。4人の候補者の陣営はホームページもありませんでした。(ある人は1人だけいましたが、パンフと同じ内容でしたからあるとは言えません)政策などをきちんと掲載するホームページがないので、なかなか候補者の政策やマニフェストを県民は知ることはできませんでした。

戸田 各候補者の名前で実は検索エンジンで検索してみました。11月20日の午後3時現在でした。グーグルで今回の高知県知事選挙で、今回の高知県選挙に出馬した届出順に検索してみました。

 まず近森正久さんの場合。近森さんが代表を勤められている近森産業のホームページが出てきした。当然といえば当然です。選挙活動のページはそのページには見当たりませんでした。

 続いて関谷徳さん。どこかの新聞社のニュース記事が載っていました。関谷さんが所属している新聞のサイトではなかったです。

 国松勝さん。国松さんの所属する政党のページが出てきました。ニュース記事風のページでした。そのなかに動画もあり、出馬の時の様子が撮影されていました。これはその人のページと言ってもいいのではと思います。

 尾崎正直さん。先ほども少し話がありましたが、独自ドメインととっているページがありました。見た感じですと有権者に配布しているパンフをそのままWEBにしただけです。ただ携帯向けサイトもつくっていたことは注目です。

 なにせインターネット上では今回の高知県知事選挙は情報は実に少ないなと思いました。


西村 これは4年前の2003年の高知県知事選挙から言えば後退したいます。当時は橋本大二郎さんVS松尾徹人さんの場合はインターネット選挙の要素もありました。
 当時高知大学生の槙野秀俊さんが高知県知事候補者の比較サイトをこしらえたりしていました。ネット・メディアを活用した選挙戦の1面もありましたし。


 橋本大二郎前知事は早くから後援会のホームページもあり、メールマガジンも発行されていました。2004年3月からは個人のブログ「だいちゃんぜよ」も始められました。県民との直接対話だけでなく、ネット上での情報発信にも熱心な知事でありました。その点4人の後継を目指す知事候補者は情報発信が弱すぎましたね。とても残念なことです。

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(情報発信に熱心だった橋本大二郎さんは2007年12月6日に退任されましたし。)
戸田 今後どんな風に新しい知事が情報発信をしていくのか。なにもブログに限ってことではありません。それに期待したいですね。

西村アメリカと日本の「ブログの文化」の違いなのでしょうか。アメリカはブログを市民運動や政治活動にフルに活動しているようです。日本はブログがあっても政治家ブログは「一方通行的」で更新もそれほどされていないようですし。

戸田 政治家の人や有名人、タレントのブログを見ていましたも、コメントもトラックバックを受け付けているブログはあまり見かけません。それは日本ではインターネット上の治安があまり良くないからでしょう。あまりに中傷や罵詈雑言があまりに多すぎますよね。
 国民性などもそうなんでしょうコメントも受け付けるとろくなことにならないという気風はいかがなものかと思いますね。

西村 政治ブログとは関係のないブログですが、プロゴルフの宮里藍さんのブログがあります。これはコメントもTBも禁止していません。なんらかのフィルターやチェックはしているでしょうが。

 コメントなどは1日に300を超えることがあります。ゴルフを全くしない家内などが以前から注目しているブログです。コメントをしている人たち同士が親しくなり、熱心にコメントしている人がしbなくなったのでどうしているのかというコメントがあったり。そしたら会社をリストラになっていた。頑張りますとかいうコメントがあったり。
 
 ブログ本体も宮里藍が書いていて、ゴルフも今年後半は不調でしたが、コメントも賛否両論がありますが、誹謗中傷の類は全くというほどなくなりました。

戸田 それは凄いことですね。なかなかそうはならない事例が多かっただけに注目されますね。

西村 既に2003年の大統領予備選挙のときにブログは政治的影響がありました。民主党のハワード・ディーン候補の先行はブログの力でした。今回の大統領選挙はどうなのでしょういか?
 今回は市民ブロガーが大統領候補を招待して討論会を開催してしまう。格段の進歩であると言えますね。

戸田 どういうふうに今後ブログが選挙に関わるのか未知数ではないでしょうか。日本の場合は。


西村 11月のゲストの土佐高知さんの「土佐高知の雑記帳」などがもっと増加すればブログでの議論が盛んになり、議論をすることでブログがメデイァになると思いますね。
 土佐高知さんは敢えて「左翼ブログ」を名乗っています。それぞれ党派性があるブログがあってもう良いとは思います。おれは右翼だ、無政府主義だ、自民党支持だとかいうブログもありです。
 公明党ブログ、民主党ブログ、共産党ブログがあっても良いと思います。

 それぞれが相手を尊重する。意見の違いも認める。例えば憲法改正もきちんと両方の意見を聞いて判断する。冷静に意見を交換する。そうあってほしいと思いますね。
 自衛隊の海外は派遣にたいしても議論をすることも大事です。こうした政治ブログがでてくると日本の社会も変わるとは思います。
 

戸田 TVやラジオや新聞で言っていた事が100%正しいことではありません。いいものであり、正義であることと錯覚していることと思います。
 それと同じようにインターネットをも見てしまう。ですので自分とは意見の異なるサイトやブログを見ていくことはとても大事です。

 それにたいして罵詈雑言というのは進歩がないですね。せっかくのインターネットが台無しにもなりかねませんね。そこはもうすこし賢く使用しないといけないと思いますね。

西村 政治家ブログがコメントを受け付けない。トラックバックを受け付けない。というのは残念であると思います。政治家は公設秘書を国会議員は雇用しているのですから、それ専用のWEB対策をしていただきたいですね。

 それが情報化に対応することになるのではないでしょうか。国会の審議も未だにボードをテレビに見せてしていますね。パワーポイントぐらい使用して質疑をすれば良いのにと思いますね。
 国会の審議の有様を見ましても日本は情報化社会になっているのかと思いたくもなりますね。

 30年前から少しも変わりませんね。

戸田 政治家も噛み付くものでもないのでネットを活用しただきたいものです。

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コメント

2007.12.06
[橋本大二郎高知県知事今日で退陣 県庁前でお別れ会]のシーユーアゲインなどの写真を下さいね。

投稿: あんず | 2007.12.09 16:05

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