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2008.01.27

高知女子大学を県民大学として再生しよう。  2月1日(金曜)

西村 今月の「けんちゃんのどこでもブログ」は、都市問題をテーマにコメントをさせていただきます。高知シティFMの戸田健史さんにもお話に加わっていただきます。

 この不況の中、多額の公共投資がJR線の連続立体交差、高知駅前再開発、高知市内3箇所での区画整理事業(弥衛門、北本町、潮江)で進行、また高知市は春野町と合併しました。

 その反面、歴史的資源と環境が回復してきた浦戸湾最深部の新堀川を埋め立てて県が道路をこしらえ、高知市は追手前小学校を廃校にし、そこへ商業施設をこしらえるとか言っています。全く的外れな再開発計画なので、高知市の1市民であるけんちゃんがコメントします。

 今回のテーマは「高知女子大学を県民大学として再生しよう。」というものです。
高知県の計画では永国寺校舎は売却し、池地区のキャンパスに統合するようです。

 都市の賑わいを考えるのであれば、高知女子大の移転はナンセンスですね。また学部も生活環境や社会福祉に関する学科があるので、近隣の商業施設や市街地全体が大学キャンパスと考えれば良いのではないかと思いますね。
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(高知女子大学池キャンパス)

戸田 池キャンパスは外側から見たことはありませんが、実に綺麗な建物です。そして広々としています。ですからこそ老朽化した永国寺は売却して、池に統合する。お役所側の考えであると思います。
 永国寺は街のなかにあり、人と人との触れ合いがありますね。池地区は他になんにもない。横には医療センターがありますが。それぐらいですね。交通の便もさしてよくないようですし。バスがそこそこ通る程度でしょうか。はっきり言いまして「用がなければ行かないところ」です。
 そんなところに学校をつくっても箱づめにして勉強するだけのイマージしか浮かびません。学生の勉学にとってもプラスになるとは思えません。設備面では整っているのかもしれないですが。

西村 現状は池キャンパスには社会福祉系の学科の学生がおたれるようです。それに文科系の文学系の学生も統合する計画のように。
 先ほども申し上げましたように、「市街地全体がキャンパス」である」という考え方に立つべきでしょう。社会福祉学科であろうが、生活学科であろうが、街の人たちと実際に触れ合ってみるべきでしょう。
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 商店街でアルバイトしている女子大生のエスコーターズという人達がおられます。ああいう形での市民との触れ合いも大変好感をもたれていますし。女子大生が街へ出てきて市民と交流していく。それがまた勉学に活かしていく。それが街中の大学の良いところでしょうし。市民側もキャンパスを利用して交流をすることも大事です。


(昨年の「県民マニフェスト大会は高知女子大学永国寺キャンパス南舎で開催しました。)
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戸田 エスコーターズの皆さんが活躍しているのを見て、市民は「女子大があったんだ」と再認識していますよね。こういうことがなくなれば市民に大学が遠い存在になりますね。関係ないよになりますね。
 なんのために税金を使っているのかがわからなくなりますね。

西村 女子大のなかでも移転ー統合反対の声は聞こえますが、学外に広がりません。もっと県民との交流が必要であると思います。昨年末も高知女子大学の田中きよむ先生に、県民がそれぞれの専門分野で講義する「県民大学」をオープンキャンパスにしてやればどうでしょうと提案しました。

戸田 専門分野で活躍されているひとは何も東京にばかりいるわけではありません。その道を極めた人や専門性の高い仕事をされている人はたくさんおられますし。
 そういう地元の人たちと学生や市民がどんどん接点ができ広がれば、良いことばかりです。

西村 わたしに何の講師ができるのかと考えました。仕事柄「錆について」とか「身近な錆を防ぐ塗装について」とかになるでしょう。専門分野の話をわかりやすくするとか。

 西岡謙一さんであれば炭についてのお話であるとか。どんな市民でも専門分野得意分野があるもんです。それを市民がプレゼンテーションをして学生さんと一緒に交流していくこと。
 そういう活動で高知女子大学が高知市中心部にある存在価値が出てくるとも思います。教職員も刺激を受けると思いますね。

戸田 東京からメジャーな先生を呼ぶよりも効果がありますし。

西村 高知市の中心市街地の再生へも高知女子大学が積極的に関与し、生活関連や、社会福祉の分野で提案はできると思います。地域や社会との係わり合いを大学側が常時持つことは、学生も教職員もよい刺激を受けるので、大変良いと思いますね。

戸田  そうですね。大学はただ教室だけで勉強するだけではありません。生活に役立ってこそ存在価値があるものですし。そう言う意味ではやってはいるのでしょうが、弱いように思われます。

西村 夜間学部の高知短大は、高知女子大学の校舎を夜間に活用して社会人が勉学しています。そういうつながりをもっと大事にすべきであると思いました。
 社会人と大学との関係が大事でしょう。県は廃校にするとか言っていますが、もっと大事にすべきでしょう。

戸田 廃校はもったいない。社会人になっても多くの知識を学びたい。勉学したい人はたくさんいます。学業の機会に恵まれない人はたくさんおられるのですから、みすみす廃校はもったいない話です。

西村 池校舎は孤立していますね。そもそも高知県の都市計画は滅茶苦茶です。1200億円かけてこしらえた高知新港の背後地はビニールハウス。
 港の有効な活用を構想すればコンテナヤードが狭すぎます。広大な敷地が必要ですが、高知新港にはありません。
 船からクレーンでコンテナを陸に下ろします。それをストックして集配する。ストックヤードが必要でしょう。広大な敷地がそれには必要です。全く狭いです。

 高知新港から北へトンネルを抜けたところは本来は流通基地にすべきなのに、そこへ高知女子大と医療センターをこしらえています。そこから完全な間違いです。
 港の活用をはなからやる気がない証拠です。離れたところに南国市に流通団地が点在していまして全く高知新港とリンクしていません。めちゃくちゃですね。
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(高知医療センター)

戸田 市民生活でも高知新港は接点がありませんね。用事もないし、ファリーが到着するわけでもないし。なんの役に立っているのか不明ですね。

西村 ですので最初から高知新港の活用は失敗です。一時期FAZとか言うていましたが、FTZ(フリーゾーン)ではないため成果を上げることはありませんでしたね。
 県の都市計画の失敗の穴埋めのために高知医療センターと高知女子大学が池に来ているようにも思いますね。間違った都市計画の延長上に高知女子大学は池へ移転すべきではありません。

 高知女子大学も努力をし、どんどん公開講座を開設して県民と交流することが大事です。つまり「高知県立高知女子大学」から「高知県民高知女子大学」に変心することが高知女子大学には必要なことです。

戸田 現役の学生だけで運営するという発想だけではだめだということですね。税金が使われていますので、より開かれていくのは当然ですね。

西村 高知市の都市再生、都市再開発のアイデアを高知女子大学のオープンキャンパスでどんどん提案していく。公開講座になる。
 今ある公開講座を充実し、県民との交流を深め、大学側もどんどん外へ出て行って交流を深めることが永国寺キャンパスの保全につながると思います。高知にとっても良いことだからです。

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