地域循環型木質バイオマス説明会
1月30日に東洋町役場会議室にて、地域循環型木質バイオマスの説明会が開催されました。講師は休日はいつも土佐の森救援隊で間伐ボランティアをされている中嶋健造さんです。
(町長や町議会議長、役場幹部職員が熱心に傾聴していました。)
仁淀川町での地域循環型木質バイオマスの深く関与されている中嶋健造さんの話しだけに説得力がありました。東洋町でも実現可能でしょう。あとは情報収集と企業の協力体制さえできれば実際に稼動するのではないでしょうか。
木質バイオマスは地域の間伐材を有効利用し、熱源として活用します。発電事業と温浴事業ができます。地域の雇用の創出ができます。里山が保全されます。良質の
木材は販売し利益を生み出します。
現実に彼の構想は仁淀川町で実現しています。発電と温泉もそのサイクルのなかで実現しています。温泉施設ゆの森がそうです。ただ仁淀川町は実験プラントで国が100%事業費を出しています。普及していくのには様々クリアしないといけない問題はあるようです。
桃太郎の話しでも「おじいさんは山へ芝刈りに」というフレーズがあります。昔の日本人は里山へ入り、燃料としての薪や、炭を生産し、山菜を採り、キノコを栽培したりして山とともに生きていたようです。
しかし近年山は荒れ、政府の政策で外材輸入は格安。戦後植林された杉や檜の人工林は手入れをすることが出来ず荒れ放題。県や国の間伐政策も大規模林業家が対象。個人の林業家は対象外でした。
しかし木材チップの装置や木質ペレットを生産する設備さえ整え、買取のしくみさえこしらえれば、材木は熱源として活用される。温泉の熱源になる。山は手入れされる。持ち込みした木材には対価として地域通貨券で支払われる。より地産地消が促進される。
環境にやさしく、しかも山を守られ、停滞した地域経済が廻る。高知県の82%は森林。それを最大限に活用するしくみではないでしょうか。
絵空事の学問分野や、「話しの話し」の御用市民には絶対に発想できない現場からの着想の素晴らしさに感動しました。
(写真は中嶋健造さんのブログより転用)
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