人民のための権力は 決して滅ぼしはしないぞ
昨日は東洋町白浜海岸にある「海の駅 東洋町」へ行きました。誕生したのは10畳程度の平屋のプレハブの店舗。品揃えも広報もまだまだこれからですね。商売の定石であれば開店時に120%の力でいかないと尻すぼみになるものですが・・。
まあいろいろと対立もあった東洋町ですし。もともとこの「海の駅」構想は前町長時代の平成17年度に町議会で推進決議までされていたそうです。にもかかわらずその後の東洋町は高レベル放射性廃棄物最終処分場にエントリーをしてしまい大混乱。昨年の東洋町長選挙の結果ようやく正常化したのですし。
(参考)沢山保太郎町長が番組出演されました。
「小さく生んで 大きく育てる」こともあります。なにより町民同士の相互の信頼と町民参加がこの海の駅には必要です。美しい白浜海岸をはじめとする東洋町の自然があります。焦らず確実に店舗を充実させればきっと成功はします。
東洋町長の沢山保太郎さんがご自身のブログで、1月2日付けで新年のメッセージを投稿されています。
この文章の前半は「反帝国主義・反スターリン主義」の革共同(革命的共産主義者同盟)のイデオロギーに染まった文章ですね。きっと若い頃を思い出したのでしょう。お正月ですので「先祖帰り」もあっても良いでしょうし。
文章の後半の部分はいいですね。以下引用しました。
「東洋町役場は、これまでのようではなく、利権や暴力、おどしをふるう連中には恐るべく、貧しい人、お年寄り、弱い立場の人には頼るべく、まっとうに働く人には信じるべき、そういう役場に変わる。」
「役場は、住民の人権を実現するために、それを守るためには、それを侵害する者達の前に絶壁のようにそそり立つであろう。それが国家権力であれ誰であれ澤山町政は一歩もひるまない。」
そして最後の文節が素晴らしいと思いました。
新しい町政には文字通りリンカーンの次の言葉が最もふさわしい。
THE GOVERNMENT,
OF THE PEOPLE,
BY THE PEOPLE,
FOR THE PEOPLE,
SHALL NEVER BE PERISHED.
(人民の、人民による、人民のための権力は
決して滅ぼしはしないぞ)
良い言葉です。行政を担う人の覚悟はこうあるべきです。
高知市長や高知県知事もこういう精神で運営をしていただきたい。
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コメント
>吉本さんが、そことつながっちゅうとは知らんかったです。
60年安保の全学連を高く評価し、行動する文化人でした。
かれは社会党や共産党の「欺瞞性」を鋭く論評していました。
そういうことで「信者」はぎょうさんおります。
>彼の著作は出れば読んでいますがそんなことに触れちゅうことは
なかったようには思いますが。
最近は特に水泳中に仮死状態になって以来は高齢者問題ばかりコメントしているようです。
もっとも20年ぐらい前から「時代に思想が追いつけない」とか言っておりましたし。
吉本氏が叛旗派解体集会へ来ていたのは、叛旗派の連中がみんな吉本信者であり、対立しているもの同士もそうでした。
別に仲裁するつもりはなかったでしょうが、凄惨な内ゲバはなく粛々と党派は解体され今日にいたっています。
この時代を相対化できなかったという点においては当時の叛旗派の連中も吉本氏も同じでしょう。
>今年は共産党の年では?と思います。
ありえないでしょう。むしろ社民党のほうが可能性が少しはあるでしょう。
沖縄県は社民党が得票率が20%あります。小選挙区で議席もあるいます。
日本で唯一全野党共闘が成立したところですし。
他の地域の社民党は相変わらず駄目のようですが・・・
共産党には可能性は感じられません。それぞれは優秀な人がいますが、党になると駄目のようにも思います。
投稿: けんちゃん | 2008.01.07 07:33
>1976年に共産主義者同盟叛旗派が解体集会を品川公会堂へ見に行きました
そうながですか。
ちょうどけんちゃんが学生の頃というわけですね。
>その集会には吉本隆明氏も来ていました
そうながですか。
吉本さんが、そことつながっちゅうとは知らんかったです。
彼の著作は出れば読んでいますがそんなことに触れちゅうことは
なかったようには思いますが。
最近は昔話ばっかりで思想家というよりは評論家ですね。
>戦後日本の共産主義もお終いであると昨年思いました。
http://www.loving-earth.com/philosophia/kyousan.htm
2年以上前にこういう記事を書きました。
結構、思い入れがあります。
今年は共産党の年では?と思います。
新自由主義下で虐待を受けた人たちが団結し始めていますき。
投稿: ナカちゃん | 2008.01.07 01:16
>英国がアジアを植民地化する時に
同士討ちさせるという手法がありました。
インドで華々しくやったと思いますね。またアラビアのロレンスさんは英国のスパイでした。
今日中東問題、特にパレスチナ問題を混迷させた原因は英国にあり、米国がそれを増大したのですから。
>戦後共産主義の思想性のなさ、なのかも知れません。
ないのかもしれませんね。1976年に共産主義者同盟叛旗派が解体集会を品川公会堂へ見に行きました。
その集会には吉本隆明氏も来ていました。内ゲバや乱闘なしに集会は継続され期待を持ちました。
でもあれから32年目。時代を相対化できませんでした。戦後日本の共産主義もお終いであると昨年思いました。
投稿: けんちゃん | 2008.01.06 18:28
>闘争のエネルギーが権力側に向わずに、対立党派のほうばかり向いていました。
英国がアジアを植民地化する時に
同士討ちさせるという手法がありました。
もちろんそれは覇権を打ち立てた米国にも引き継がれていると思います。
日本政府がその手法を取り入れていたということも十分に考えられますね。
日本は共産主義への防波堤でもあったわけですから。
そういう洞察ができんかったのが
戦後共産主義の思想性のなさ、なのかも知れません。
投稿: ナカちゃん | 2008.01.06 17:53
お正月ですので沢山さんも「先祖帰り」をして若い頃親しんだ「革命理論」を思い出したのでしょう。
>自分たちの世代にとっては、むしろストライクゾーンです(笑)
>社会主義的な力が弱まったことが新自由主義をのさばらしたので、むしろ今は共産主義革命が必要かも知れないですね。
なるほどそういう見解もあるのですね。
自分達の学生の頃は、この革共同は中核派と革マル派で内ゲバを展開しており、何人も怪我人や死者が出ていましたから。
闘争のエネルギーが権力側に向わずに、対立党派のほうばかり向いていました。
思い出すのもおぞましい嫌な時代です。
結局彼らは何も生み出すことが出来ませんでした。新自由主義の台頭を許してしまったのですし。
投稿: けんちゃん | 2008.01.06 08:05
沢山町長は面白い方ですね。
新年の挨拶でこのように思想的な発言をされる町長は見たことがありません。
共産主義者同盟ということですが
自分たちの世代にとっては、むしろストライクゾーンです(笑)
社会主義的な力が弱まったことが新自由主義をのさばらしたので、むしろ今は共産主義革命が必要かも知れないですね。
自分のブログでも掘り下げてみようと思います。
投稿: ナカちゃん | 2008.01.05 22:31