風の陣(JIN)1巻は元気を与えてくれる!
漫画家本宮ひろ志氏作の漫画「風の陣(JIN)が、集英社コミックス(530円)で発売されました。1月26日に高知市の島内書店で購入しました。
カバーには「本宮ひろ志最新作 ”海のF1”アメリカスカップに少年たちが挑む!! 世界のヨットファン待望の注目作」と書いてあります。
本宮ひろ志といえば「サラリーマン金太郎」ですね。この「風の陣」は、週刊ヤングジャンプに連載されていまして、木曜日に週刊モーニングを購入するおりにコンビニで時折立ち読みしておりました。
物語はいきなりアメリカズカップの挑戦艇シリーズの場面から始まります。日本艇はセミファイナルでマストが折れ無念のリタイヤする。そのオーナーの別荘が千葉の外房にある。
千葉の外房の漁師の息子の小学生の陣。凧揚げが得意。漁師の父親の荷揚げの手伝いをさぼって凧揚げに興じるが父親に見つかり、逃げているうちに高台の岩場から海に転落。転落の時にジャンパーを広げ風を受けて転落したので衝撃を少なくする。
陣はヨットのことはわからず、初めてのセーリングで1人で7メートルの風の中セーリングをしている。皆が心配し、漁船や海上保安庁、ヘリまで出ていたが陣は1人で快適にセーリング。
やがて父親と友人が手作りのディンギーヨットをこしらえるが、陣は竹のマストにブルーシートを張ったセールで自在に練習。
誰にも教えられないのに、タックや、ジャイブを取得、どんどん腕を上げている。風を読むことの出来る少年。これは天才ですね。わたしなどへぼセーラーは微風のときに風が読めず今でも苦労していますし。
「真上から覆いかぶさるような大うねりの中であの子の笑顔を見たとき、会長の言葉を思い出しその天才がここにいると。風の中に溶ける天然のスキッパー」
「風の色と言われたあのデニス・バウアーの様に・・」
とても作者は取材していますね。確かにアメリカスカップは「海のF1」。最近の日本は挑戦することもできないなさけない状態。確かにヨットで日本が世界1になることは、サッカーのW杯で日本が優勝するより確立が低いです。
敢えて日本ではマイナースポーツのヨットを本宮ひろ志氏が取り上げたことは大きい。アメリカズカップで優勝したとこととで得られるのは銀の水差し1つと名誉。何億円もつぎ込んでも勝てる保障はなにもない。
でも他国を侵略したり、戦争するよりは遥かに健全でありますね。元気のない日本人に元気を与えてくれる漫画です。ホリエモンなどもこうしたヨットのオーナーになれば良いとは思うのだが・・品性のない金持ちには無理だろう。
へぼ中高年セーラーですが,この漫画は必読本です。ヨットをされている青少年は必ず読まないといけないですね。大人も親父もです。この漫画がヒットしてテレビ化されてヨットをする青少年が増加していただきたい。
そして再び日本がアメリカスカップに挑戦していただきたい。本宮ひろ志氏は、元気のない日本に活を入れる為にこの漫画を描いていると思います。先週号の「風の陣」ではなんとアメリカスカップが日本で開催されることになりました。
日本が世界に自己主張するのであれば、エンジンのないヨットで世界制覇することです。
(夜須からも「風の陣」が現れるのか?夜須中ヨット部の練習風景)
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