自分が助からないと人も助けることができない
2月27日は地震の研究で有名な高知大学の岡村眞教授の講演会がありました。会社の関係で協同組合の主催でした。特に最近は企業関係への広報に岡村さんは力をいれられているようです。
1995年の阪神大震災の揺れた時間は僅かに13秒。それで死者6400人を超える大惨事でした。南海地震は揺れの性質が違うでしょうが100秒間揺れると想定されています。
勤務されている人の普通の1日の生活時間帯は、自宅が6割、会社が3割、1割が移動時間中になっています。つまり就寝する部屋と茶の間で生活する時間帯が1番多いのですから、まずそこで「生き残る」ことを考えなければなりません。
ですので「家具は寝室に置かない。」「すぐ手に届くところに靴と懐中電灯は入れておくこと。」から実行すべきであると岡村教授は言われます。
また「自主防災会の役目は、地震が起こるまでの(対策)を何をしていたのか」に決まりますとのこと。
岡村教授の話では、わたしの居住する高知市二葉町では、想定震度が7。地盤は1メートル以上地震時に沈下します。海抜0・2メートルですので、耐震構造になっていない高潮堤防が倒れれば海水が地域に侵入します。
その後30分してから2・5メートルの津波が来ます。ですので最低3メートル以上の建物に避難しないと溺死してしまうということです。
(1946年の昭和南海地震の写真。想定する地震より遥かに規模が小さかったとか。)
話しは多岐にわたり興味は尽きませんでした。でもこういわれました。
「100秒間震度7の揺れが来ます。30分後に津波が来ます。その津波には12時間影響を受けます。6時間後が1番津波の影響を受けます。南海地震と言いましても半日で全てが終わります。
それを乗り切ったら後は100年は大丈夫なのですから。」
地球の揺れに家屋が完全に安全な保障はないでしょう。でも想定する地震の強さ。地盤沈下、浸水、津波はほぼ予想できます。
「備えあれば憂いなし。」ですがどこまでしてもきりはないでしょうが、日頃から自覚して行動するようにします。
二葉町自主防災会は頑張ってるねと評価いただきました。
(下知地域は地盤沈下により水没すると言われています。)
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