分裂回避の候補者(オバマ氏)に支持が
最初だけかと思いましたが、スーパーチュースディや首都圏決戦も勝ち抜き、オバマ候補は大本命のヒラリー候補と互角の戦いをしているようです。テレビに少しだけ映るスローガンは「団結」だとか「一緒にやろう」とか言うものらしい。
クリントンーブッシュと16年間続いたアメリカは、分裂社会。挙国一致でことにあたることはなかった。一時期「9・11」の直後はその雰囲気がありましたが、長続きせず、アフガンやイラク戦争になったとき、アメリカ社会の分裂は決定的になりました。
経済的にも深刻な事態になりそうなのに、これ以上分裂してどうするのだ。白人も黒人もない。ヒスパニックもマイノリティもない。みなでアメリカの危機に立ち向かおう。それができるのは私だけだと語るオバマ氏の支持が拡大しておりますね。
日本でも先日の岩国市長選挙。国は基地受け入れを条件に多額の交付金をちらつかせ、交付金をもらおうと言う候補者が反対派市長に辛勝しました。僅かな差でした。岩国市民の間に深刻な亀裂が出来ました。いくら多額の交付金を貰おうが、亀裂ができれば「まちづくり」などできません。
資源エネルギー庁や原子力発電環境整備機構が推し進めようと言う高レベル放射性廃棄物最終処分場の交付金と賛同市民の「囲い込み」運動は地域を分裂させる危険な兆候です。たとえ交付金をもらっても、豊でおおらかな地域の再生には到底なりません。
「分裂はもう嫌だ」と日本もアメリカも市民がそう叫んでいるようです。
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