自衛隊を海外派兵するな!
「訓練は国内での活動を前提としている。海外活動は想定外。訓練する教官も経験がない未知の領域。もし自衛隊がイラクへ派遣されることがあれば約束が違うので僕は自衛隊を辞めると思う。」と2002年の高知国体セーリング競技で一緒に救助班を組んだ海上自衛隊の人はきっぱりこう言いきりました。
(国体のセーリング競技には海上自衛隊の貢献はとても大きい。)
海上自衛隊にはいろんな役目があるようでした。高知国体に来ている人達は広島県呉市から来ていました。当時は神戸空港と松山空港付近の工事のため、海底に沈んでいる二次大戦中に米軍が投下した爆弾の不発弾処理を担当されていました。
潜行して不発弾を水中で爆破する仕事をしたり、海上の投棄物(機雷なども含む)を除去する仕事をされていたとか。主たる活動エリアは日本の領海内とか。専守防衛の日本ですから当然といえば当然。
「不審な外国船舶を見つけても僕らには拿捕したり、臨検する権利がないのですね。追跡するだけ。その権限は海上保安庁にあるし。厳しい訓練しても虚しくなることもありますね。」
「ですので政治家の思惑で訓練をしたことのない海外での活動は神経が休まらないと思う。僕はそれに耐えられないと思うから、そういう事態になれば自衛隊を辞める。」
その言葉を今回のイージス艦と漁船の事故で思い出しました。ハワイ沖で弾道ミサイルを追い落とす厳しい訓練をし、日本へ帰国する寸前の事故。新しいシステムや海外勤務でのストレスなどが艦内全体にみなぎり、基本である見張りや、手動操船を日本近海では行うことが疎かになっていたのでしょう。
ですので今回の事故は起こるべきしておきました。自衛隊は政治家のおもちゃではありません。あくまで専守防衛のための軍事組織です。国民を守るための組織であると思います。十分な訓練と国民的な合意もないまま海外へ派兵することは間違っていたと思います。
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