ブログをメディアに 3月21日(金曜)
西村 2006年4月からスタートしました「けんちゃんのどこでもブログ」。今月でまる2年に成りました。これほど長く継続するとは思いませんでした。3月度は番組全体を総括する予定です。
高知シティFMの戸田健史さんにもコメントいただきます。
今回のテーマは「ブログをメディアに」です。
このテーマでは何度か取り上げました。ブログを始めてまる4年が経過しましたが、その間の進歩には驚きです。文章と写真ブログは最初は有料でも30M程度。写真は縮小しないと駄目でした。今や無料ブログでも最低2Gはスペースがあります。
デジカメから撮影した写真を縮小せずにそのままブログに貼り付けても、ブログの容量は大丈夫になりました。無料で大きなスペースを各プロバイダーが与えてくれていますし。
戸田 そうですね。この番組でも何度もお話させていただきましたが、ブログに限らず、無料で提供されるサービスの増大はめまぐるしいです。
代表格で言えばGoogleのやっているGメールでしょうか。スタートから2Gでした。業界に衝撃を与えましたが、今やどんどん使える容量が増え続け、5Gや16Gになりました。
こういう無料の開放スペースの増加は技術の進展もあるでしょうか、驚く限りです。
西村 昨年あたりから動画の対応もブログでもどんどんやっています。有名なYOU TUBEなどとのリンクは文章を書けなくても映像の情報伝達力は格段に多いものですし。
まさに「百聞は一見にしかず」をブログは実践しています。これは凄い時代になってきたと驚くばかりです。
戸田 最近はコンピューターで動画が簡単に扱えるようになりましたね。昔、例えばWindows95の時代であれば、インターネットこそつながるようになったものの、動画なんてとてもとても野時代でした。
例えばどこかに動画がアップされても、自分のパソコンへおとすには1晩かかる時代でしたし。今はあっというまに取り込めます。
そして映像、動画の与えるインパクトはいつの時代も変わりません。
古い話ですが1960年に当時日本社会党の浅沼稲二朗委員長が右翼の少年に演説会の最中に刺し殺された事件がありました。当初ラジオで先に伝えられました。
やはりテレビで放映された後の反響の大きさ、影響の大きさは格段でした。よく言われる話です。映像の力は凄いと思いますね。
コンテンツは今後ますます個人レベルでは増えますし。
西村 確かに携帯電話で撮影した画像がネット上のブログで流され、アメリカの中間選挙で共和党の有力上院議員が差別的な発言が流れ、1日5万件を越える凄いアクセス数になり、地元紙や地元テレビ局までが後追い報道し、全米にまで流れて結果落選しました。
やはりブログがメディアになり、社会的な影響力をまさしく持ち出した証拠ですね。
戸田 そうですね。昔であればこんなことは出来ませんでしたね。
西村 出来ませんし。なかなか簡単なことではないと思います。昔は。
戸田 世間知らせる簡便な方法は昔はありませんでしたし。
西村 イラクのフセイン元大統領の絞首刑の画像ですね。刑場に携帯電話を持ち込み撮影し、それをネット上に掲示され全世界に流れてしましました。
最近はテロリストとか言われている人たちも、動画を最大活用して全世界に情報を発信しております。活用のしかたが多種多様で大変なものになりましたね。
戸田 良いほうにも、悪いほうにも使われています。良いほうにだけつかうのが人間の知恵ですね。
西村 これからの問題ですね。
戸田 活用方法ですね。
西村 しかし一般市民が更新しているブログでは1日の平均アクセスが3000を越えるブログは極少数でしょう。タレントや有名な政治家ブログではないブログがアクセス数が3000を超える理由もありませんし。
戸田
西村 社会運動や市民運動にもブログは活用はされつつあります。しかしまだアメリカほど劇的に活用はされていません。何度もとりあげましたが、大統領選挙にもブロガーが関与しているアメリカに比べてまだまだ日本ではブログは政治の世界では認知度が低いですね。
アメリカでは大統領候補者とネットを通じて討論会を行い、議論を戦わせていますね。後追いでテレビ局が放映する有様です。
しかし日本では認知度が低く、政治家でブログを作成し、更新している人はまだまだ少数派ですね。
(沢山保太郎東洋町長のブログは読み応えがあります。9
戸田 たしかに政治家の人たちはホームページは開いてはいるものの、ブログまではまだまだと言う人が多いようです。
なかなか一概に全部とは申しませんが、日本の政治家とインターネットはつながりが薄いなと思いますね。
何かとそのあたり例に挙げていますのは、携帯電話の迷惑メールの規制です。あれもさんざん世間で騒がれていました。ちっとも規制がなされない。しかし政治家の携帯電話にも迷惑メールがどんどん来るようになりました。「これはけしからん。」ということで、規制をせねばということで、規制の法律が出来たということですので。
どこか日本の政治家とインターネットの接点はまだまだというところでしょうか。
西村 光より情報量の多い大容量通信の可能性が将来出てくるようになれば、テレビ媒体同様のメディアにブログがなる可能性が出てきます。反面弊害もあるので、[放送法」のように国家からの規制がかけられる可能性もあります。
戸田 技術的なことはおきまして、放送法の話しもでました。日本では電波を使用するにあたり、情報を放送局が伝達しています。電波は国のものですから放送局がその1部を使用して放送しているという定義です。
ですからインターネットの通信網も国民全体の共有財産ということになると、国が管理してそれを法律で規制してということにもなりますね。ただ問題は技術的なところです。今野放し」状態になっているネットの世界を規制できるのか。法律をかいくぐる人もできるのではないか。
すぐに法規制とはならないでしょうが、現在の迷惑メールの多さから考えますと、将来ありえるのではないかと思います。
西村 前回のお話しで戸田さんが10代の人たちは携帯で情報の受発信を活発にしている。1日万単位のアクセスしているというのであれば、その人達が社会性を持ち、市民活動をしていけば、影響力を持ち、地方政治や国政が大きく変わる可能性だってあります。
そういうことになると「日がちになって」(必死になって)対策するなり、考えると思いますね。まだまだですからね現状は・・。まだまだ政治に関与していないから政治かもまじめに考えないと思いますね。
戸田 当事者ではないと言うことでしょう。政治家は。
西村 動画の迷惑メールというか迷惑動画がどんどん来るのは想像しただけでも嫌ですね。今の文章が来る迷惑メールでも「うざったい」のにたまりませんね。画像(いかがわしい。おぞましい)画像がどんどん勝手に送られてきたらそれこそ大変ですね。想像しただけでおよけない感じですね。
戸田 それでは子供に安心してネットを使わせることもできなくなります。
西村 インターネットは国境を越えています。
そのあたりの対策なども含めサミット(先進国首脳会議)のテーマにしていただきたいですね。
戸田 迷惑メールなど、将来迷惑動画が来るなんてこともありえるですしょうし。
ニュースから話題ですが、「初音ミク」という現在音楽ソフトがあるようです。
これは音階と歌詞を入力するとその音楽ソフトが歌ってくれます。これで公序良俗に反する歌をこしらえてネット上に流したことを会社側の要請で削除されたというニュースがありました。
つまり子供には見せたくないものが、現実にはネット世界では簡単にできてしまう恐ろしさ。インターネットを子供に使わせる親は必ず知っておかなければならないことであると思います。
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