良くも悪くもスーパースターの橋本大二郎さん
4月2日に前高知県知事橋本大二郎さんは次期衆議院選挙に高知1区から無所属で出馬されるとのこと。「選挙後政界再編になるのでリベラルと構造改革派の接着剤的な役目を担いたい。」との決意を表明したと報道でそう伝達されました。
橋本大二郎さんの個人ブログ「だいちゃんぜよ」も県知事時代の昨年8月から休刊しています。どうなっているのか気になりましたので、先日高知市堺町に開設されている橋本大二郎事務所をお訪ねしました。
橋本大二郎さん本人は訪問当日は不在でした。お訪ねした理由を説明し、スタッフの人に「個人ブログを再会してほしい。」と申し上げました。そして橋本さん本人宛のメッセージを書いた手紙を渡しました。
事務所には3人のスタッフが常駐されていました。私も名刺を差し出し、名刺をいただきました。橋本大二郎事務所秘書の肩書きの人に話を聞きました。
「県知事16年の間高知県民の皆さんにお世話になったので、知事退任(昨年12月6日)以降は高知県下一円を挨拶回りをしています。それが終わればどの選挙区から出るのか表明します。今のところはお答えできません。」とのことでした。
その事務所をお訪ねしたのは3月上旬でした。1ヶ月前のことでしたが、4月2日の記者会見での正式な出馬表明も発言して事柄は予想される範囲のことですね。
昨年12月6日以来、知事時代の親しい後援者やマスコミには姿を見せておられるようですが、市民の前には姿を現していない橋本大二郎さん。個人ブログも再開していませんし。
それは橋本大二郎さん一流の作戦だと思います。いろいろ噂を流させ話題になり、良くも悪くも注目させる。登場する時期を狙って、その時期が来ると躊躇なく颯爽と登場する。それが昨日であったとは思えませんが・・。
2003年の厳しい局面の県知事選挙のときも、表の後援会事務所の雰囲気では大丈夫かな?という状態でした。しかし水面下で政界工作していた橋本大二郎さんは1人だけ政治のプロでしたし。そのくせ県民の前の街頭演説では絶妙で市民大衆からエネルギーを吸い取り元気になる政治家そのものでした。
2003年高知県知事選挙の総括 (けんちゃんの吠えるウォッチング)
(はりまや橋商店街での高知ファイティング・ドックスを励ます会での橋本夫妻)
吉田茂氏が「政治家は人を喰う」と言ったそうですが政治の申し子である橋本大二郎さんはそのものです。
先日も高知県のある郡部へご夫婦で来られていたとか。「知事さんが奥さんと一緒に来られ、サインをもらった。」「写真を一緒に撮りました。」とそのご婦人は興奮気味に話されました。事情を聞くと突然の訪問であったそうです。その奥さんは地域の知人友人、親戚にその場で携帯電話をかけまくり地域中の人たちを集め大歓迎会を即席でしたそうです。高知県下にはでしゃばらないこうした橋本大二郎ファンが(しかも地域のリーダー)がまだまだ大勢いるようです。
退任して3ヶ月余。まだまだ橋本大二郎ブランドは健在ですね。出馬会見が全国ニュースになるぐらいですし。橋本大二郎さんの話題を説明。その後「高知1区では現職も含め自民、民主、共産の候補者が出馬予定です。」とその他大勢の扱い。マスコミは露骨でありますね。
橋本大二郎さんに関してはいろんな良い噂、悪い噂も流れています。自民党高知県連は「橋本大二郎対策班」までこしらえていますし。そりゃそうでしょう5回の県知事選挙で4回も党公認、党推薦候補が橋本大二郎さんには連続の総力戦で負けていますから。党の面子もあるでしょう。
「よくも悪くも政界のスーパースター」である橋本大二郎さん。政界再編の旗手になるのか、過去の栄光の人となるのかまもなくその答えがでるでしょう。
また政界筋にはこういう見解もあるようですね。
この記事あたりが橋本大二郎さんに期待する政界の一般論でしょうか。細川さんも同様に期待されながら8ヶ月で頓挫したこともありますし。細川さんよりタフそうですが、こればかりはわかりませんね。
自民党も民主党も大衆を引きつけるリーダーはいません。永田町の手垢のついていない橋本大二郎さんは、当選後いきなり首相なんてこともありえるかもしれませんね。
そういえば以前こうも言っていましたね。「僕は陣笠議員になるつもりはない。クリントンのように州知事から大統領になるような機会があればそうなりたい。」とも。なんかそうなるような気がします。
解散の時期が連休前か、夏か、秋か。どちらにしても橋本大二郎さんは政界再編の目玉になるでしょうから。
(とにかく選挙には強かった橋本大二郎さんでした。衆議院選挙ではどうなるでしょうか?)
| 固定リンク
コメント