人権なくして五輪なし
サンフランシスコの聖火リレー。歓迎の市民に見守られることなく隠匿され、裏道を走り、中国の特殊部隊(セキュリティ・ポリスという聖火と併走して走るトレーナー姿の兵士達)に守られたそうですね。
チベット問題に抗議する市民を避けたとの措置で無事に終わったとか。
これではなんのための聖火リレーなのか。聖火の安全よりも人権が大事であるというのがオリンピック精神であると思う。
長野での聖火リレーに中国はいろいろ難癖をつけているとか。特殊部隊(セキュリティ・ポリスの派遣を認めろとか、沿道を反中国的な横断幕などを規制しろとか申し入れしているらしい。とんでもない話。それこそ五輪への政治介入ではないか。
チベットの人達の人権を抑圧し、民族浄化や文化的な侮蔑行為を中国政府は日常的に行っていると世界の心ある市民は訴えているようです。そうでなければ金門橋の上によじ登るなんて決死的な行動ができるはずもないです。
北京五輪は、治安の不安、食の安全不安、大気の汚染などの不安要素が多すぎますね。有力選手はかなり不参加になるでしょう。そうなると五輪の価値がなくなるし、スポンサー企業も大金を投じてマイナスイメージが増幅されるだけになるでしょうし。
世界の企業がスポサーから引いても、そこは華僑の力で補填はできるでしょう。でもそれは中国の将来イメージは最悪になりますね。
聖火リレーの妨害問題だけが注目されていますが、それはチベットでの中国政府の人権抑圧政策があったからでしょう。対話も何もしない。抗議行動は軍隊で暴力で押さえ込む。今は情報は世界に飛びますので中国政府は自己批判し、態度を改めないと世界の市場を北京五輪の強行で失うことになるでしょう。
国威発揚がかえって中国国内に混乱を生むだけになりやしないか。その場合また「反日キャンペーン」が中国政府によって扇動されやしないか。そのあたりが心配ですね。
チベットでの弾圧中止求める決議を可決、米下院本会議(CNN)
ダライラマさんが日本へ昨日来ておりました。きちんとしたメッセージを出していました。実にメディアの使い方は上手。強権的な捏造情報を発表する中国政府の報道官とは対照的。あれではすべてが信用できないことを世界に露呈していることがわからないようですね。
日本の国会はなにをしているのでしょう。それこそ昨日などはダライラマさんに国会でスピーチしていただき、「チベット問題での平和的解決を願う」と決議をすればよかったのにと思いますが。
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