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2008.04.28

中国の「聖火リレー」騒動の総括

 アテネの献火式の騒乱から始まった北京五輪の聖火リレー。フランス、、ロンドン、アメリカでも人権擁護団体やチベット問題を重視する市民団体の激しい抗議活動がありました。

 中国の特殊部隊である「聖火防衛隊」なる一段の活躍が目立ちました。聖火リレー当事国の警備の警察官より際立った防衛活動をしていました。聖火がアジアにはいると現地の中国人留学生を大量に「動員」し、チベット支持者を数で圧倒「中国は1つ」「欧米メデァは真実を伝えていない」と言う批判者に罵声を浴びせる戦術に変更しました。

 長野でも大量に動員された中国人留学生がチベット支持者に罵声を浴びせる程度でだいたい終わりました。小競り合いで中国人留学生が負傷しました。日本では被害者の立場でありました。

 ところが27日の韓国での聖火リレー。こちらは韓国の脱北者支援団体が「中国は脱北者を強制送還する人権無視の国。五輪を開催する資格はない。」と抗議集会をしているところに、多数の中国人留学生が押しかけ、罵声だけでなく投石や暴行を繰り返し、韓国市民や外国市民や報道記者が負傷したということです。

 <聖火リレー>ソウルに中国人1万人 衝突相次ぎ警官ら負傷(毎日新聞

 ソウルの聖火リレー、脱北者めぐり中国人が赤マント騒動 報道陣に負傷者(産経新聞)

 こうなりますと「平和と友好親善」のための五輪の聖火リレーだったのか。そうではないと全世界の人が思いました。

 今までさして関心のなかったチベット問題に関心が高まり、人権無視の中国政府の行動履歴があからさまになりました。留学生を大量動員して、よけいに聖火リレー当事国の国民世論の反発を招きました。すべては中国政府の企画・運営の結果です。

 多額の費用をかけて「中国は人権無視の国です。文句は何一つ言わせません。北京五輪は中国のためだけの五輪です。」と宣伝したようなもの。

 今後は北京五輪に協賛している企業の製品を購入しないことです。身勝手な中国政府を支援している企業も同罪であるからです。

 五輪は地に落ちました。「商品価値」はゼロ以下ですね。平和や環境が今の世界のテーマであるのに全く逆の世界での北京五輪。そろそろ五輪も中止することをかんがえるべきでしょう。

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