歴史資源もぞんざいな扱いー新堀川道路工事
郷土の偉人である中江兆民の生家跡は新堀川沿いにあります。その生家跡を示す石碑は移動され、粗末なブルーシートにくるまれ、柵のなかに無造作に放置されています。
(郷土の偉人中江兆民生家を現す石碑でありました。)
この扱いを観察しても高知県土木部高知駅前周辺都市整備事務所が、歴史資源をぞんざいにあつかい、新堀川のビオトープを破壊し、護岸をつるつるのコンクリートにして生き物が棲めない3面張りのどぶ川に多額の税金(多くは道路特定財源ではないのか)を使用してせっせと環境破壊をしています。
こんな道路に道路特定財源を使用する必要は全くありません。必要不可欠の道路でもなんでもありません。
「県道新堀川環境破壊道路」名付けましょう。
(フェンス上に「兆民どうり」という標識がかろうじてあります。歴史資源への「敬意」のかけらも県当局にはありません。)
河床に次々とケーソンが打ち込まれ、生コンが注入され環境破壊されていきます。
後世の人たちは、かつて江戸時代の町民たちが自分たちで資金を出し、労力を出してこしらえた運河である新堀川。江ノ口川と堀川を結ぶ水路としての役目はつい最近まで果たしていました。
そして今は浦戸湾と江ノ口川の浄化に新堀川は大きな役目をになってきました。江戸時代の町民たちが町民力でこしらえた新堀川。今風で言えばPFI方式でしょう。
その新堀川を道路特定財源の税金で破壊し、さして緊急性のある道路でもないものをこしらえようとする。高知県庁も高知市役所も物笑いの種になりました。
(市民Sさんが描いた新堀川。遥かにましな都市風景であると思います。)
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