有機農家の大変さ
昨日はいつも水曜日に有機野菜を宅配いただいている南国市の有機農家(JASS認定農家)である井上正雄さんが来てくれました。午後10時近くに栽培されている野菜を宅配いただきました。
今は田植えの時期で大変であるとか。日のあるうちは田畑で草取りや野菜の世話に明け暮れ、晩は野菜の宅配をされています。その合間に野菜をコンテナに詰めたり、サニーマートあぞの店様に野菜を袋詰めされたり作業もあります。
「JASSの認定もなかなか作業が大変。うちは30年以上も農薬を使わん農業でやってきたからね。けんど有機といえば聞こえはいいが、農薬を使う農業よりは収穫量は格段に落ちる。2割か3割しか収穫できんし、労力は数倍かかる。」
「このコンテナに野菜を詰める作業もそれぞれ離れた畑から野菜を収穫し、計量して詰め込む作業。労力はかかる。よほど単作農家になったら楽であると思うね。シシトウや、ピーマンだけ1つだけ大量に作るだけならなんぼ楽かと思う。」
「安直な有機農業を名乗る人もいるし。消費者ももっと研究してほしい。」
中国野菜の危険性、毒性が問題になりました。では消費者が有機の野菜を愛用しているかといいますとそうでもない。見てくれを言い、値段を言い、結局スーパーで野菜を購入しています。有機農家を育て一緒に環境問題に取り組もうという消費者はまだまだ少ないですね。
高知県は有機農家の多い県です。生産県ですからそうです。農協や県などに補助などをもらわず自らの信念で30年無農薬栽培をされてきた井上正雄さん頭が下がります。
タケノコは昨晩ゆがきました。今日食べさせていただきます。
有機農業にかける井上正雄さんご一家は「いごっそう」そのもの。
井上いごっ農園の様子は、4月に島根県よりご一家でUターンされた息子さんの井上如正(ゆきまさ)制作のブログいごっそ農園で知ることができます。
ブログ いごっそう農園
(井上正雄さんと有機栽培の田畑)
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コメント
杉本さんご無沙汰しています。お病気だったとは知りませんでした。
島根からUターンされた井上正雄さんの息子さんゆっきーさんにブログ作成のサポートをしていた時に、オーガニックマーケットを取り上げていただいていた杉本さんのブログにTBを入れ、リンクもしたのに、お返事がないのでもしやとは思っていました。
杉本さんのこしらえたしくみが、どんどん活用され発展していけば良いと思います。
体との共存も必要ですね。
投稿: けんちゃん | 2008.05.05 07:50
ご無沙汰です。実は体調を崩し、入院してました。前の職場での最後の仕事が「県有機農業推進基本計画」の策定になりました。全国でもかなり早い策定だと思っています。公務員の世界では、推進計画作ったり、議会で約束したりしたら、人が変わっても、組織としてとにかく、やらなければならない。もちろん、ポーズで終わることも多いけど、幸い、計画に魂を入れることのできる人間が育っているので、待っててください。
投稿: 杉本 | 2008.05.05 01:08
ゆっきーさんコメントありがとうございます。
井上正雄さんとはかれこれ25年近くのおつきあいになりますし。ずっと変わらず無農薬で有機野菜を栽培し続けることは本当に凄いことです。
消費者も変わらないといけないでしょう。またまた吉野家の検査でBSEの牛肉が見つかりました。
食べ物に「安さ」を追求することは人間性の冒涜でもありますし。
投稿: けんちゃん | 2008.04.25 09:32
けんちゃんさん、有機農家の気持ちを代弁して下さりありがとうございます。
けんちゃんさんのように農家の大変さを理解して下さる人がいてくれるので、救われると家族も言っておりました。
安全・安心な野菜は、農家だけでできるものではなく、それを必要とし、その大変さを理解し支えてくれる消費者がいて初めて可能になります。
けんちゃんさんのような消費者がこれから増えていくと、安全・安心な野菜はもっと増えていくと思います。
投稿: ゆっきー | 2008.04.25 08:27