無駄な施設より市民の安全優先を
地元紙の高知新聞5月22日付け夕刊の記事に「はりまや橋ターミナル開設3週間 観光バスわずか5台 やっぱり無用の長物?」との記事を読み腹が立ちました。16億円建設費がかかり、年間の維持費が2千万円とか。
高知市長も市議会も何をしているのでしょう。無駄な施設をこしらえたものです。しかも将来も事態は改善される見込みはないようですし。
(坂本龍馬の師匠格の河田小龍の碑。このあたりは河川でした。小船で通行していました。それを埋め立てバスターミナルにしましたが、利用者は殆どいないようです。)
私が居住する二葉町。海抜ゼロメートル地帯。想定される南海地震では地域全体が震度7。地盤が1メートル沈下するそうです。昭和南海地震でも地域は水没。3ヶ月は水がひかなかったと当時の体験者から聞きました。
(昭和21年の南海地震。家屋の倒壊と浸水に下知地域は苦しみました。)
2年前に町内会で自主防災会をこしらえました。町内の全所帯調査と防災マップを作成しました。町内には高台も耐震性のある公共建築物は皆無です。そこで町内の3階立て以上の共同住宅の所有者にご理解を得て、津波一時退避所として階段部などを使用を許可を得ました。現在町内の10箇所を指定しています。
16億円あれば下知図書館の耐震化工事と地域全体の収容避難場所に指定されている昭和小学校の耐震化工事もできたことでしょう。全く残念であると思います。
(この施設には自動ドアが4箇所あります。トイレも2箇所あります。周辺の工事も立派にされているので16億円かかっているでしょうし、空調も効いているので維持費用が2000万円かかることも理解できます。対費用効果を無視した事業で呆れるばかりです。)
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コメント
以前から(前市長時代に)計画はあり、下を現在の観光バス駐車場。上部をかるぽーとからはりまや橋商店街への連絡歩道橋にする予定で模型までこしらえていました。
その場合は50億円程度の予算が必要でした。その計画が元にあり規模を縮小して今回の事業が執行されたのでしょう。
「勇気をもって計画変更」をすべきでした。「市民の命と財産を守る」のが市長の仕事であると思います。実に馬鹿げた計画としか言いようがありませんね。
投稿: けんちゃん | 2008.05.30 07:23
16億を高知市の人口35万人で割ると、一人当たり約4500円ですね。子どもや高齢者を除いた生産人口あたりでは1万円近くになります。
これだけ見るとたいした額ではないですが、こんなもの造っても市民にとっては、ほとんど役に立たない施設だと思います。
オマケにそのままであれば土佐堀を復活させることも可能でしょうが、現状で復活させるとなると余計カネがかかりますね。
明らかに税金の使い方を間違えていますね。かるぽーとしかり。あれは190億円、市民一人当たりなんと5万円以上。「これからあの施設を建設するために、5万円集めます。」って言って、納得して喜んで出す人いるんでしょうか?
投稿: やっしー | 2008.05.29 20:11