天安門事件から19年
1989年6月4日。中国革命の象徴とも言える天安門広場。社会の民主化を求める学生や市民が集会をしていたところへ、人民解放軍の戦車が突入。非武装の学生や市民を虐殺した事件が天安門事件。
中国当局は以後統制を強めました。経済発展はしましたが政治的自由はなく。インターネットの世界でも検索エンジンで「天安門事件」と入力しても「記録がありません」と中国国内では表示する状態が今でも続いています。
自分自身の社会意識の形成においては物凄いショック。中学ー高校生時代は勉強もせず毛沢東思想の学習に打ち込んでいたのですから。連合赤軍事件と党派の内ゲバの進展で現実の社会運動からは遠ざかり国内的には整理はついてはいましたが・・。
四川大地震で欠陥工事で倒壊した学校の校舎の下敷きになり死亡した学童の父兄たちが当局に抗議に立ち上がりました。ついに中国当局はその抗議の声を弾圧する方向に向いました。ちっとも体質は変わっていないのです。
校舎倒壊の遺族、地元警察に阻止され損賠提訴できず(讀賣新聞)
北京五輪に向けた統制強化を進めています。
五輪会場での政治活動禁止 中国、外国人に法律指南(朝日新聞)
中国当局は経済発展ですべての矛盾は解決できるように吹聴していますが、「格差が拡大」しただけでした。中華民族主義で体制の危機を乗り越えようとして、聖火リレーの折にも中国人留学生を動員して、少数の意見など耳を貸さない国であることを全世界に宣伝していました。
中国社会の矛盾は天安門事件に集約しています。事件は時間の経過とともには決して風化しません。一党独裁主義が中国社会をいびつにし、近隣諸国に脅威を与えるからです。必ず民主化の波は起こると信じています。
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