地殻変動の予感 その2
「地殻変動の予感」でも書きましたが、磐石と思われていた自民党現職の足元がぐらつき、支持者が「液状化」している現象は全国的に起きています。保守王国である高知県でも事情は同じです。
土建業、農業団体、商業団体という従来の自民党の強固な支持基盤が弱体化しているのがその原因。国からの予算を自民党が獲得する見返りに強固な支持を与えてきた相互依存関係がありました。
しかし「見返り」がなければ従来型組織は動きません。また「見返り」を期待しての組織運営であったために見返りがなければ動けないのは当然です。
このあたりが市民運動や熱意で動いている市民グループとの違いでしょう。従来のプロの政治手法はその人たちには通用しないので、全然分析も票読みもできないと思います。したがって思いもかけないことがおきる可能性があります。
より地殻変動を起こすためには、いままで政治に無関心だった人達が関心を持ち、投票することでしょう。高知市では30代、20代の投票率が低い。その「あきらめ」ムードは現状に「白紙委任」すること。それは格差社会を無条件に認めること。それはないだろうと思う。
昨年の東洋町長選挙でも有効投票の7割が「核廃棄物受け入れ反対」を表明していただいたから国が折れ、国策を断念したのです。小さな町の住民たちは地方自治の見本になりました。
後期高齢者医療制度などの「悪法」はすべて小泉内閣時代に採択されています。郵便局の民営化というどうでもよいことに騙されているうちにとんでもない格差社会になりました。今回の衆議院選挙は特に重要。
役目の終わった自民党と公明党を国民に対してきちんと審判が下せるかどうか。それが見ものになると思います。締め付け選挙も組織動員も全く効果がない事態になると思います。
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