宿毛市長は大原孫三郎に学べ
米海軍のミサイル駆逐艦が宿毛港に先月入港。宿毛市長は岸壁に赤じゅうたんを敷いて歓迎し、英語で歓迎演説をしたとか。地元商工会議所も歓迎し、今後の寄港に期待するとのこと。多少の経済効果を願ってのことでしょう。
先日作家城山三郎氏の「わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯」を読みました。日露戦争直後に岡山の陸軍部隊が倉敷にも駐屯する計画があり、宿毛同様に経済効果を期待した経済界が誘致に動いていたそうです。
倉敷紡績を経営していた大原孫三郎は「会社は大勢の若い女性を雇用している。軍隊が来れば風紀が乱れるので承諾できない。」と断固反対し駐屯を辞めさせたとか。
また大原孫三郎は昭和5年に日本のどこにも存在しなかった西洋美術館を倉敷に開設しています。昭和7年に満州事変の調査に来た国際連盟のリットン調査団の一員が倉敷の大原美術館を訪れ、エル・グレコなど優れた西洋美術のコレクションに仰天したとも。軍隊が駐屯していないし、西洋美術の街を爆撃するなとなり倉敷は空襲を免れたと城山三郎氏は書いています。
宿毛市長も気概を持って欲しい。軍隊はしょせん人殺し装置です。駐留すれば、婦女子が暴行を受ける可能性はあります。沖縄・岩国。横須賀で米軍兵士による犯罪が多発しています。宿毛をそうさせるのですか?
宿毛市の商工会議所も郷里に誇りを持って欲しい。経済人大原孫三郎に気概を学んでいただきたい。まちづくりを外国の軍隊に頼るべきではありません。リーダーはないものねだりをせず、宿毛のあるものでまちおこしをしていただきたい。
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