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2008.06.15

高知福祉機器展に家族で行きました

 今日は朝から雨模様。天気予報では曇り時々晴れでしたので、予報はたまには外れるものですね。それで今日は家内と後期高齢者の両親と4人で第7回高知福祉機器展へ行きました。
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 到着したのが午前10時20分頃。30分から福祉機器展ツアーガイド(2時間程度)があるので、早速申し込みました。福祉機器展の福島寿道実行委員長自ら引率されるようです。

 まず建物の準外部にある福祉車両展示コーナーへ。高齢者になっても車は必需品。たとえ多少身体能力に障害があっても車の乗り入れをサポートする道具があるようです。説明ではリフト方や椅子が回転して乗車できるようなものもありました。
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 早速超高齢者である父がモデルになり乗り込みをしました。椅子が回転して助手席へ簡単に乗り降りできます。こうした電動式の装置がないと乗り降りはなかなか大変です。

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 続いて見学したのは在宅介護のモデルルーム。ここへふくし交流プラザの常設展示スペースです。介護度1の人のお部屋と介護度5のお部屋がありました。台所、浴室、トイレの改造の様子などが実際に見ることができます。
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 住宅改造ブースでは、福祉住環境コーディネーターの笹岡和泉さんが説明役になり手摺や、トイレや浴室改造のしくみについて解説いただきました。

 波型の手摺りは満遍なく力が入って良いものですね。
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 続いて階段を上り2階の靴コーナーへ。足を測定して靴をオーダーメイドでこしらえるとか。なるほど足は左右にどちらかに重心がかかり短い足があります。外反母趾など足の歪みが内臓へのストレスになったりします。
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ただ会場のステージでマイクを使ってセミナーかなんかしているらしくうるさくて靴の説明が聞き取れませんでした。ベットや車椅子もありましたがツアーガイドでは見ることなく次のコーナーへ行きました。
 糖尿病などの内臓疾患で足がはれたりして歩行が困難な場合があります。説明を聞いていまして参考になりました。

 続いて3階へ階段を昇って行きました。そこでは介護食などのコーナーがありました。栄養士の人が説明をしてくれました。立てりぱなしなので、超高齢者の両親はここでリタイヤしました。

 両親が休憩している間に「おしりまわり」のブースへ行きました。簡易トイレやオムツ、パット突きのパンツなどが展示してありました。排泄は大事な要素です。人間の尊厳を保ちながら排泄できることは実は大事であると思います。
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 、もう1つ人間の尊厳を保つ必要があるのは食事。

 あつかましくも介護の食事体験を申し込みました。急な話でしたがスタッフの人達がよくしていただきました。食事が出来る間、言語聴覚士の人の話を聞きました。人間は老化すると飲み込む力が弱くなり、水を飲んでも肺へ誤飲し、肺炎をおこしたりするそうです。

 父などは毎日餅をオープントースターで焼いては食べています。「餅は柔らかく喉に詰らすことが高齢者は多い。万が1詰らせたら背中を叩いたり押したり、掃除機で吸い出してください。」とも言われました。
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 そして介護料理がでてきました。サケの塩焼きと白身の魚。豚のしょうが焼きがメニュー。柔らかいですが原型の形はあり、スプーンではなく箸で食べることができます。

 高松市のカムウエルという企業が開発されたそうです。介護施設と一緒になって開発されたとか。
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 実はわたしと家内はヘルパーの資格を持っています。その研修で施設で食事の介助をしました。誤飲する高齢者が多いのでとろみをつけた介護食をたべさせる介助がありました。にんじんは赤く、ほうれんそうはみどりのゼリー状の液体を食べさせました。これで「美味しいのだろうかとも思っていました。

 でもこの食事実際に食べましたが美味しかったです。その会社の人に話を聞きました。「食事をすることにも人間の尊厳があります。柔らかくして形をつくり、臭いもします。そうしますと日本人ですからスプーンではなくお箸で食べるようになります。たとえ噛めなくても食事の味がすることはとても幸せなことです。
 わたしたちは施設と2年かけて開発し7月1日~から冷凍食の宅配で発売することにしました。」とのこと。 
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 冷凍レトルトパウチで沸騰水で12分間煮沸して戻すそうです。

 サイト http://www.rakuten.co.jp/kamuwell/(楽天で通販するそうです)

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 だいたい福祉機器展の見学を終えて食事をしようということになり、5階へ行きました。OPEN HEARTの宇賀恵子さんたちがお弁当を販売していましたので、購入し皆で食べました。
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 両親も体験したり説明を受けたりして関心しておりました。自分の足で歩き、車を運転し、歯も全部自分のもの。超元気な後期高齢者ですがいつどうなるやらわかりませんし。そうした意味で今回の高知福祉機器展は大変参考になりました。

 「ツアーガイド」は参考になりましたが、階段をどんどん昇るし、説明者の声が小さかったり、内容も盛りだくさんで高齢者にはちょっと無理ですね。4つめでリタイヤしましたし。今後は高齢者向きのゆったりしたツアーガイドの設置をお願いします。

 でも福祉機器が一堂にありましたので参考になりました。うえるぱ高知の関係者の皆様、福祉機器展実行委員会関係者のみなさん、ふくし交流プラザのみまさんありがとうございました。
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コメント

カムウエルさんからメールが来ましたので、転載させていただきます。

拝啓 お早うございます。
突然ご挨拶を申し上げます失礼を お許しください。
カムウエル株式会社の代表をしております 植木と申します。

「ブログ」を拝見いたしまして感動いたしました。 

「うえるぱ高知」では カムウエル料理を ご試食いただきまして 誠にありがとうございました。
十分なご接待もできませず 申し訳ありませんでした。
「ブログ」では ご紹介を頂きまして ありがたく 大変感謝いたしております。
食べていただけたことは 「けんちゃんさん」との出会いであったと 運命を感じています。 

会場では 「私どもの思い」 をお伝えしたく試食を中心に 一心にご説明申し上げました。
多くの方々に 実際にお口に していただき 料理のよさを お感じいただけたのではないかと思っています。
皆様 異口同音に 「おいしい」「このような料理が あったのですか」「今までとはまったく違う」「食べさせたい」と 
高いご評価を頂きました。楽天の開店を楽しみにしていただいてると感じています。 


私どもは 食事を通して お年寄りの笑顔出会いたい、
カムウエル料理で 介護をなさるあなたのお手伝いがしたい。
お年寄りの尊厳と食べる喜びを 大切に思い おいしい料理を工夫しています。

日本の発展に寄与されてきた お年寄りに たとえ身体が衰えても 
食事を楽しんで 一日一日を楽しく過ごしていただきたい
介護をなさる方のお手伝いをしたいと 
それぞれの分野のキャリア、プロが集まって知恵を絞っています。

私は 食品企業をリタイヤ後 長年食の分野で培ってきた知恵で 世の中に貢献したいと一念発起いたしました。
「けんちゃんさん」のように「前向き」で人生チャレンジして行きたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
皆様の ご健康、ご多幸をお祈り申し上げます。          

                                        敬具
 

投稿: けんちゃん | 2008.06.24 10:57

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