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2008.06.29

路上から見た街の姿

西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは濱﨑一途さんです。濱﨑さんは路上詩人はまじとして金曜日のはりまや橋商店街など高知県下各地で活躍されています。

 独特のアートな字。一度見たら忘れることができません。また濱﨑さんは収益の1部を児童養護施設に寄付されています。
 独特の路上活動をされている濱﨑さんにいろいろ聞いてみたいと思います。

 今回のテーマは「路上から見た街の姿」でお話を聞きます。
Hamaziseisaku


 濱﨑さんはアーケードなどで路上に座ってアートな字を制作される。何年ぐらい前からされているのでしょうか?
 また路上詩人はまじになる以前はどのような仕事をされていたのでしょう?

濱﨑 路上活動をはじめたのは4~5年前からです。路上詩人はまじになる前は高校を卒業して地元四万十市の物産を扱うお店で働いていました。今から約2年前に高知市内に出てきて営業の仕事をしていました。


西村 「路上詩人はまじ」になるきっかけは「ある人の助言から」と以前濱﨑さんに聞きました。路上に出られて「人生観が100%変わった」と言われていたことも聞きました。
 なにがどのように自分のなかで変化されたのでしょうか?

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濱﨑 あるひとの助言と言いますのは元吉本興業に所属していた軌保博光さんです。その方のアドバイスで路上を始めました。わかりやすい大きな変化で言えば自分自身物凄いマイナス志向でしたが
路上に出ていろんな出逢いや経験を経てプラス志向に変わっていきました。


西村 濱﨑さんは商店街(はりまや橋商店街など)で座られて通行人や商店街をじっくり観察されています。この2~3年の街の変化はどう思われますか?
 なんか商店街も元気がないと思われますが。
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濱﨑 確かに人の流れが少なくなった感じには思います。シャッターの閉まった店が目立ってきて明らかに元気がないなと思っています。

西村 濱﨑さんは筆と紙と机と敷物で、道行く人たちと対話されています。高知の商店街。どうすればもっと元気になると思われますか?

濱﨑 はい。僕の個人的なアイデアと言うか意見なんですけれども。まず商店街のオーナーさんたちが前をどんどん向くことです。
前を向くことの一つとしてオーナーさんが口にすることのプラスの言葉をどんどんプラスの言葉をどんどん使うことです。

 そのことが大事やと思います。商店街というかたまりを「チームとして考えて」盛り上げていく意識に持っていくことが大事であると思います。

西村
 さきほど濱崎さんはプラスの言葉を商店主達は使うべきだと言われていました。「プラスの言葉」というのはどんな言葉のことを言われるのでしょうか?

濱﨑 「ありがとう」の言葉であったり、「素晴らしい」とか。商店街であれば「不景気」と言う言葉はマイナスの言葉です。そういう言葉を使うのではなくて「景気が良くなる」
という前向きな言葉がプラスのエネルギーを持った言葉であるということです。

西村 確かにそうですね。みんながみんな挨拶代わりに「景気が悪いね。不況だね。」「シャッターが閉まった店が多くてますます景気が悪いね」と言っていたらますます景気が悪くなりますね。
気もそぞろになって、商いに熱心さがなくなりお客はますます商店街から去っていくと言うことですね。たとえそうでも明るく前向きに元気でやろうということですね。
Hamazi02_r

濱﨑 そうであると思います。


西村 路上詩人活動で、「これは良いことで励みになる。力をいただいた。」ということはありますか?また嫌なことなどありましたか?

濱﨑 励みになった、嬉しいことはお客さんが喜んでくれる。お客さんが感動してくれる。このことは僕にとって嬉しいことです。また年齢関係なく、アドバイスをいただけることは僕にとって大きなことです。

 嫌なことは。2年ほど前に成人式の時に帯屋町にいました。成人式の日に成人式を迎えた男の子4人組がいました。僕の前を歩く時に吸っていたタバコを僕のほうに投げたことがありました。

 そのときは正直ショックでした。みんながみんな僕を評価してくれているわけではない。若者のその1つの行為はもっと頑張って名前も知ってもらわなくてはならないと思いました。


西村 路上で活動されている濱﨑さんに初対面の人が声をかける場合、どうすれば良いのでしょうか?
Photo

濱﨑 よくお客さんがいないときはヘッドフォーンをして作品を描いているときがあります。その場合は直接声をかけられても聞こえない場合があります。
 そのときは肩をたたいていただくとか。していないときは直接声をかけてください。

西村 「路上詩人はまじ日記」の日誌(cgi)は毎日更新されているようですね。
 4月24日の日誌「連鎖反応」は印象に残りました。

 「人の想いは連鎖反応してしまう。言葉は連鎖反応を助長する。」

 「みんなが不景気やと口にすればお客さんは集るだろうか?
 空き店舗が目立とうが、売り上げが少し下がろうが、「景気よくなるね」と声をそろえたらどうだろう。変わるのは店主の意識やと思う」と書かれています。

 グループの「キーマン」の発言や行動も大事であるということなのでしょうか?

濱﨑 僕は言葉が現実をつくる。現実を変えていくと思っています。実際昔と比べましたら商店街の人通りとか売り上げとか減ったかもしれません。
 その流れでお店のオーナーさんやスタッフが「不景気でもう高知は駄目だ。」とかいう言葉を口にしたら、余計に連鎖反応が起こります。

 悪いほうに悪いほうに行くと思っています。そういう状況でだからこそ、オーナーさんはさきほど言いました「プラスの言葉」で。もっと良いエネルギーのもとで不景気であっても「景気は良くなるよ。」
「高知は良くなるよ。」とか言葉の使い方。

 言葉の内容を変える。それが僕は大事であると思っています。例えばお店であればオーナーさんや店長さんがスタッフを動かすと思います。キーマンの言葉がどうしてもスタッフに影響を与えます。
キーマンの方が前向きな意識を持つということでスタッフに良い影響を伝えていけるのではないか。と僕は思っています。

西村 確かに濱﨑 さんに言われてはっと気がつきますね。自分らも商人ですから相次ぐ値上で、「値上交渉ばかりで嫌になりますね。」とつい取引先との商談でも愚痴を言います。
そうではなく明るく前向きな言葉を意識して使用すること。
 今後気をつけたいと思います。どうもありがとうございました。
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