原発を廃棄しないと地球温暖化対策にならないのでは
最近原発関係者の発言が微妙に変化してきているようです。「原発は二酸化炭素を出さないエコな発電システムです」と言っていますが、「原発は発電過程で二酸化炭素を出さない発電システムです」と変化してきているようです。
あいつぐ地震で原子力発電所は建設時に耐震工事の必要性がより必要になりました。また廃棄物処理に莫大なエネルギーを費やします。当然その作業時には莫大な二酸化炭素も排出しています。また地震列島日本での原子力関連施設ですので常に地震の脅威にされされています。
中国の四川地震や岩手・宮城内陸地震での山の崩落やすさまじい地震のエネルギーの前では人口構造物は太刀打ちできるとは思えません。また高レベル放射性廃棄物の説明会でも火山帯が近くにない、「わかっている」活断層が近くにないという実に乱暴な理由で安全宣言をし立地をしようとしていました。
今回の岩手・宮城内陸地震は地震学者では完全に「ノーマーク」の地域でした。原子力発電が立地する場所は過疎地であり、海に近い場所です。恐らく活断層もきちんと調査していないのではないのでしょうか?新潟中越沖地震で後から実は活断層が原子力発電の真下にあったなどと公表しているのですから。
また新潟中越沖地震で罹災した柏崎刈羽原子力発電所は休止している間はバックアップに火力発電所を稼動しないといけません。
つまり原子力発電所を稼動させる限り、電力会社は常に火力発電所をバックアップさせないといけないことになりますので実に多資源消費型の発電システムになるのではないかと思います。
そうなると原子力発電所は「プルトニウム」(=核兵器の原料)をこしらえるために稼動し続けているとしか考えられません。環境負荷が大きく、地震にも弱く、常にコスト高の原子力発電を廃棄することから日本の環境対策を考えるべきではないのでしょうか?
核兵器を製造するのでもなく、地震列島に原子力発電を55も稼動させる理由はどこにもありません。一刻も早く原子力発電を安全に休止し、代替の安全なエネルギーの開発を日本は急がないといけないと思いますね。
7月の日本でのサミットのテーマが環境であるとか。そうであれば原子力発電の廃棄もテーマにすべきでしょう。
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