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2008.06.14

高知福祉機器展を見学しました。

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第7回高知福祉機器展が昨日からふくし交流プラザ全館で開催されています。今日は午後3時半過ぎから二葉町自主防災会荒木副会長も出る防災関係のシンポがあるので海から戻ると自転車で行きました。片道40分はかかります。

 今日宮城県と岩手県で震度6強の地震があったようです。海からの帰りのラジオで聞いてびっくりしました。それだけに地震学者の岡村先生の講義と「要援護者の南海地震を考える」フォーラムは聞かないと行けないと思いなんとか駆けつけました。 自転車で40分かかって駆けつけました。
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 大変な人出です。いろんな関係者の人たちで賑わっているようでした。手摺などの介助の道具を見ました。ゆっくり見学するのは明日高齢の両親と来るので、今日は二葉町自主防災会の荒木副会長もパネラーで出席されるので、5階へ急ぎました。

 テーマは「要援護者の南海地震を考える」ということでした。最初に岡村眞教授の講演がありました。今朝起こりました岩手・宮城地震のことを話されていました。
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「実はあれほどの地震が起きるとは業界では思っていなかった。ノーマークの地域でしたので衝撃は大きいとも。」

「今後30年以内に起こる南海地震は今日の地震の60倍の規模。100秒間の揺れ、1メートル以上の地盤沈下、30分以内の津波襲来(高知市の場合)。二葉町は震度7で1メートル陥没。津波が来なくても水没します。」との警告発言も。

「行政に影響されてか市民も地震が起こった後のことばかりのんびり考えている。1番の地震対策は家具と自分の家の下敷きにならないこと。ケガをしないこと。それをどこまで真剣に考えるかどうかですね。」

「家具の固定も、耐震補強も100%の安全はない。時間稼ぎ。より安全に怪我なく井のない広場へ行く時間稼ぎと思ってほしい。」とも。参加者は70人程度でしたが皆真剣に聞き入っていました。
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 第2部はパネルでした。NPOボランティアセンターの半田さん。二葉町自主防災会副会長荒木さん。高橋まこさん。下元佳子さん(うえるぱ高知・理学療養士)。岡村眞高知大学教授。

 短いやりとりでしたが大変重要な事柄がたくさんでました。

「地域で防災訓練がありましたが、あんたは大変だからかまわないよ。と地域の人に言われて考え込んでしまいました。」

「地域で全所帯調査をしました。小学3年以下の子供。80歳以上の高齢者。障害者を災害弱者とみなし調査しました。全ての町民のデータはわかます。拒否する人は1人もいませんでした。」

「自分の服薬している薬がなんであるか把握し、現状ではできないが予備に薬を持つ必要がある。」

「透析や人工呼吸器の人は電気がないと生きていけない。予備電源や避難をどうすればいいのかわからない」

「一般論ではなくて個別論で解決策を積み上げるしかないね。」

 会場からも意見がでました。ある聴覚障害者の人がこう言いました。

「ある地域での防災訓練に参加しましたが耳が聞こえないので困りました。二葉町がちゃんと防災マップをこしらえていただいているので良いと思いました。」とも。

「障害者は身体だけでなく、聴覚障害や視覚障害もいます。いろんな事例を想定しないといけないですね。」とも。

 まず介助の仕事をされている人たちも、自分がケガをしないこと。それから介助に行く。自助に10分。無事だったら共助に10分。それを念頭に防災計画を立てるべきであると思いました。
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荒木副会長ご苦労様でした。

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