3面張り河川の恐怖 都市部で濁流とは
神戸市の「濁流事故」には驚きました。僅か10分足らずで川の水位が1.3メートルも上昇、川遊びの児童や保護者、河川工事をしていた人達が一瞬で流されたからです。
現在の河川工法は大雨をいちはやく海へ放流する為に川底、護岸をがちがちにコンクリートで固めています。高知市などの低地は更に排水部に排水ポンプ設備を配置しています。
高知市は時間雨量77ミリの大雨に対応できる排水設備を整えているのです。神戸の場合は背後地が六甲山地、山間に降った大雨が急峻な河川を伝わり都市部へ流入。都市部の河川は護岸をかため、ひたすら海へ流れるだけの水路ですので短時間で増水し急流になります。
いわば盲点でしたね。今回の水害は。田舎ならダムの放流時には流域ではサイレンが鳴り、警告が出ます。河川事務所の職員が巡視し、河川でキャンプしている人たちに退避勧告を出します。以前神奈川県で退避勧告を無視したキャンプのグループが増水した川に流された事故がありました。
神戸市は河川に水遊び場までこしらえていました。やはり退避のサイレンとか警報を流すシステムをこしらえませんと。また市民もお天気にもっと敏感になりませんと。いけないですね。
(都市河川の3面張り。命の営みも感じられない。)
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