自衛隊は人を救助する組織 その2
7月11日のブログ記事「自衛隊は人を救助する組織」と言うのは、作家城山三郎氏の受け売り。著作「「嬉しうて、そして・・」(文芸春秋社)からの長文の引用です。
城山三郎氏は昭和2年生まれの戦中派。終戦前に海軍に徴兵され、無意味に上官に殴られていたとか。体験からどうしようもなく駄目な組織が軍隊であったと城山氏は言いきりました。ですので旧日本軍の実態もろくにしらない小泉氏や安倍氏が自衛隊を本来の目的(人を助けること)ではなく、無理やり戦地へ派遣し続けることに許しがたいものがあったと思います。
私自身も2002年の高知国体のおり、セーリング競技(ヨット)で救助班を担当したから理解できますね。夜須の海で救助された「体験」があるので、救助班長をおおせつかった。配下に海上自衛隊の水中爆破班の部隊がゴムボートでつきました。
(2002年の高知国体。4日間のうち2日は予想外の強風下のレースでした。)
広島県呉市から来た部隊で護衛艦つきしまは木船。機雷除去の部隊です。掃海艇です。水中爆破班は、二次大戦中に米軍が投下した大量の不発弾を水中に潜り爆破する仕事。松山空港や神戸空港で大活躍しました。
きびきびと動き、指揮系統もきちんとしていた海上自衛隊。頼もしい組織であると思った。当時親しくなった自衛官の1人は「海外へ派遣されるのは想定外。訓練をしていないしとてもついていけないから退官する」と言われていました。そして言葉のとおり後に部隊がインド洋に派遣する前に退官されたそうです。
自衛隊が警察予備隊として発足し、遠慮していた時代に、城山三郎氏は伊勢湾台風の大災害の名古屋市の災害支援に自衛隊を要請したそうです。新聞記者の立場で。それから災害支援の自衛隊の活動が活発になり、国民の信頼も厚くなったとか。
軍隊に似ているが、自衛隊は人を殺す為の組織ではなく、人を助けるための組織なのですから。反軍の思想を持つ城山氏も自衛隊に対しては好意的でした。
(1995年の阪神大震災で災害支援活動をする自衛隊)
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