へたれている人へのメッセージ 7月18日(金)
西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは濱﨑一途さんです。濱﨑さんは路上詩人はまじとして金曜日のはりまや橋商店街など高知県下各地で活躍されています。
独特のアートな字。一度見たら忘れることができません。また濱﨑さんは収益の1部を児童養護施設に寄付されています。
独特の路上活動をされている濱﨑さんにいろいろ聞いてみたいと思います。
今回のテーマは「へたれている人へのメッセージ」でお話を聞きます。
日本はこの7~8年前から年間の自殺者が3万人を超えています。世界有数の文明国であるのに将来に絶望して自ら命を断つ人が大勢います。
濱﨑さんはこの問題に対してどう思われますか?
濱﨑 まず率直に僕が感じるのは「もったいない!」と思います。命のことですね。また自殺しやすい社会になっていると感じます。
じゃあ自殺しやすい社会がどういう社会なのか。たとえば小さなありがたいことや、感謝されることをしてもらっても気付きにくい社会。そうなっているいのではないでしょうか。
その気付きにくい社会プラス、気付きにくい人間になっている。そうなっているのではないでしょうか。
西村 また最近は若い人たちに将来を悲観する人達が増えています。
学生から就職する時期が早くなり、企業の募集時期も決まっています。いったんコースを外れたらなかなか正社員にもなれない事態になります。
その現実に悲観して行動したり、ひきこもってしまったりします。そうした若い人が多く出てきたいます。
濱﨑 コースを外れたからもうだめだ。というのは間違いであると思います。僕はコースを外れてはじめて気付くこともあると思うんですよ。
例えば昔であれば親御さんであったり、コミュニケーションのなかで、コースを外れたらこうなるよ。親とか周りの人が教えてくれて、
予防じゃないですけれど、教えてくれたことを糧というか自分のなかの材料として、コースを外れないように正社員であったり、その自分の選んだコースを一生懸命生きてきたと思うんです。
そのコミュニケーションうんぬんがやはり薄くなっている。やはり自分で正社員になったときに嫌なことがある。すぐに辞めてします。コースを外れたら外れたらで、「
あんな良いところを辞めてもったいない」とか言われてへこんでひきこもってしまうとか。
もしコースを外れてもそれだけがすべてではないので、外れたら外れたで気付けることに気付いて、そこからどうするのかということに取り組んでいたらと僕は思っています。
西村 子供たちについてお聞きします。濱﨑さんは子供達を観察されてどう思われますか?
「なんかおかしい。」「いやなかなか将来頼もしい」という事例はありますか?
また最近の子供達は元気がありますか?濱﨑さんが子供の頃となにか違うなという点はありますか?
濱﨑 僕はいろんなイベントや路上とかでいろんなお子さんにお会いする機会があります。いろんなお子さんの目を見て言葉を描いています。いろんな目を見させていただいています。
目を見るなかで、子供はきらきらした、わくわくした目をしている子供が多いです。なかには力のない目をした子供もいます。お子さんに書かせていただいた場合には。「〇〇くん夢ある?」と聞きます。
例えば看護士さんになりたい。スチュワーデスさんになりたい。とか聞いた後に「なれると思う?」と子供たちに聞き返します。その時に「絶対なれる!」という子供がいたり、「
わからん」という子供もいたり。「なれん!」と言い切る子供もいます・
昔と今の子供の違いはゲームですね。僕もゲームは嫌いではないですが、カードゲームとか、そのゲームが子供達の中心に今はなっているようですね。昔なら公園で野球をしたり,
昔ながらのあそびでを子供達みなでしていました。それが中心でしたがその中心が変わってしまったことによって子供の質もそんどん変わっていっているのではないでしょうか。
西村 そうですね。スポーツをしている子供達も居ますが、必ず大人が指導していますし。野球でもサッカーでもそうですね。コーチがいて汚い言葉で子供に当り散らしているようですし。
近所の公園でしています。コーチのおんちゃんらあもボランティアでしているでしょうし。
男の子でもゲームが流行りましたね。ファミコンと言うたのでしょうか。子供が公園で遊ばなくなりましたね。
濱﨑 イオンでも見かけますね。DSしながら歩いている子供もいますし。
西村 そのあたりでコミュニケーションする力が衰える弱ると思いますね。子供同士がぶつかったり喧嘩して覚えることもあるでしょうし。
濱崎さんがさきほど言われたようにコースを外れてはじめて気付くことがキーワードではないかと思いますね。
浜崎 そうですね。
西村 また路上詩人の活動をされているときに、声をかけてくる人はどういうタイプの人が多いのでしょうか?
人生相談的な内容の話もされるのでしょうか?
濱﨑そうですね。比較的女性の人がお客さんとして多いです。20代から70代,80代と幅広いです。もちろん男性の方も多く来て頂いています。
人生相談的な内容もあります。話の中で良く相談されることは、ベスト2はと言いますと、「夫婦問題」と「親子問題」です。
僕自身がまだ結婚していないので夫婦の経験がありません。また親子ですが、僕も小さい頃に親をなくしていますので、施設で育ちましたので、親子関係の経験も少ないです。
そういう相談をされたときは、もちろん相談も聞きますが、僕はこうこうこうでという経験上のアドバイスではなくて、ただ自分が感じたことをお話するので少しでもきっかけになればということでお答えをさせていただいています。
西村 濱﨑さんも「へこむ」ときはありますか?そんな場合はどうやって充電されているのでしょうか?
濱﨑もちろんへこむこともあります。昔に比べますとへこみにくくなりました。それはプラス思考になったからというのもあります。
それでも今でもへこむことはあります。へこんだ時は仕事の場所から離れれる場所へ行きます。高知県内ですと仕事の電話があれば仕事へ行ったりします。県外へ1人旅であったり、1泊旅行だったりして充電して、回復して戻ってきます。
西村 濱﨑さんは目標を決めて児童養護施設に寄付をされています。施設の子供達は元気がありますか?また元気がないときには濱崎さんはどういう言葉や行動で励まされるのでしょうか?
濱﨑 児童養護施設の子供は、すごく元気のある子供、元気のない子供がいます。そういうときには僕は、こういう言葉をかけるということはしていません。
励ます言葉よりも、自分が施設出身のこういう人がいるということを子供達に伝えて僕の姿を見ていてくれ。と言います。
子供たちにそう伝えて子供達に僕の姿を見せながら、子供にとって励みになればと思います。
西村 全国各地をヒッチハイクで廻られ、路上活動もされていたとも聞きました。どうだったでしょうか?また次に行かれるのでしょうか?
濱﨑2年前に高知から東京までヒッチハイクをしながら旅をしました。それ以来していません。また機会があれば自分が楽しみながら面白く旅をしたいと思っています。
次に行くのであれば九州方面、九州1周のヒッチハイク、旅をしてみたいと思っています。
西村 ヒッチハイクをしながら、路上でのアートな活動もされながらということでしょうか。
濱﨑 はい。そうです。いままで高知で活動してきまして、高知県のお客さんだけの触れ合いでした。旅に出て初めて県外のお客さん、香川や岡山や名古屋やそれぞれの県民性を肌で感じました。
そういう意味で旅に出て初めて感じることもありますね。
ヒッチハイクをしたら変わりますね。ひきこもりのこどもたちが勇気を持って挑戦すれば変わりますね。「可愛い子には旅をさせよ」と昔の人はいいますね。
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