アートな字からのエネルギーについて 7月11日(金)
西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは濱﨑一途さんです。濱﨑さんは路上詩人はまじとして金曜日のはりまや橋商店街など高知県下各地で活躍されています。
独特のアートな字。一度見たら忘れることができません。また濱﨑さんは収益の1部を児童養護施設に寄付されています。
独特の路上活動をされている濱﨑さんにいろいろ聞いてみたいと思います。
今回のテーマは「アートな字からのエネルギーについて」でお話を聞きます。
アーティストとしての活動内容についてお話を聞かせてください。独特な字は浜崎さんが考案されたのでしょうか?モデルとなる字があったのでしょうか?
またアートな字は将来変化するのでしょうか?
濱﨑 僕は筆文字を始めたのは、先週もお話しました軌保博光さんの「答」という本があります。その本を手にしましてそこに筆文字がありました。僕もやってみようと思いました。
自分描きたい筆の流れであったり。最初は真似から始めました。その後筆の持ち方など独学でやってきました。
将来変化するのかどうかということですが、僕の基本的なコンセプトは「その時に描きたい字を描く」その時に運びたい筆の流れであったり。将来的にはどんどん変化はしていくと思います。
西村 ビジネスとしての活動についてお聞きします。看板とかポップ・アートも作成されるのでしょうか?どういう業界の人達が濱﨑さんのアートを活用されているのでしょうか?
濱﨑 看板とかメニューとかのお仕事を頂いています。飲食業で個人経営をされている方の依頼が比較的多くあります。
筆文字の延長線であれば依頼があれば出来るだけ力になるように仕事をさせていただいています。
西村 濱﨑さんのアートな字を活用し選挙運動された候補者は上位の成績で当選されました。幸運を呼ぶ力があるのでしょうか?
また結婚式の披露宴のウエルカムボードなども制作されたとも聞きましたが反響はいかがでしたでしょうか?
濱﨑 幸運を呼ぶ力があるのかということですが、パソコンで描く字よりも、筆で描く文字のほうが力やエネルギーは入ると思います。
ウエルカムボードですが、最近増えています。いつもの結婚式にはない変わったことで依頼を受けています。結婚式の披露宴に来られたお客さんにも喜んでいただいています。嬉しく思っています。
西村 濱崎さんのアートな字が商品のパッケージにも採用されているようですね。具体例を教えていただけないでしょうか?
濱﨑 最近手がけさせていただいた仕事のなかに、大豊町の碁石茶という茶があって、その碁石茶を配合した碁石茶石鹸があります。碁石茶石鹸のパッケージを描かさせていただきました。
西村 濱崎さんに頂いた名刺には筆文字カンパニー「オージャス」と書いてありますがどのような意味なのでしょうか?
濱﨑 インドのサンスクリット語の言葉の中に「身体を流れる活力素」という意味を「オージャス」というそうです。そのキーワードを僕の個人事業の屋号にしました。
西村 濱﨑さんはいろんな場所や部位にアートな字を描かれていると思います。今後書いてみたいところはありますか?
濱﨑 一番僕が希望しているのは車です。車に直に描いて見たいです、一つのパフォーマンスとして音楽にのせて車に描く。一番今やってみたいです。
その他、人が着ている着物に直接描くとか、パフォーマンスを入れたアートというものをやりたいと思っています。
西村 「路上ライブ」をして「アートな字」を描かれていますが、訪れる人たちとの会話ややりとりをエネルギーにしているからなのでしょうか?
またアートな字体は時々「変化する」とも言われていますが、毎年変化されているのでしょうか?
濱﨑 来てくれたお客さんとの会話ややりとりはもちろんエネルギーになります。やはりその日に出逢えたことが、出逢ったお客さんから学ぶ事もすべてを含めて僕が動くためのエネルギーです。
字体は変化しますが、1年ごとに変化するとか決めているわけではありません。僕自身の変化と字の変化が比例するのです。僕の感覚が変われば字も変わります。
西村 アートな字は、依頼されて描く場合と、路上で即興で描く場合とで異なるものなのでしょうか?
濱﨑 路上のほうが、その場の雰囲気があります。お客さんがいて僕がいて。僕のほうは緊張感もあって。場の雰囲気の中で双方のエネルギーを詰め込んだ作品ができる。
路上のほうがよりエネルギーがある作品になると思います。
西村 さきほど濱崎さんは「車にアートな字を描いてみたい」と言われていました。字を描く車と言えば、会社のネーミングであるとか宣伝として見ますね。そういうものではないと思います。どのようなイメージを描けば良いのでしょうか?
濱﨑 一般的に道路を走行している乗用車に、僕はパフォーマンスとして描く。その字を描く工程であったり。車に字を描くという面白さをお客さんなり僕も楽しみながらパフォーマンスとしてやってみたいと思っています。
西村 なかには濱崎さんの作業ではパソコンを使用することもあると思います。パソコンを使用してもベースは筆で描かれた字ですね。和紙に描いてものがべーすでしょうか?
濱﨑 自分で描いたものをスキャナーで取り込んでそこからデータ化する作業であったり、字と他のものを組み合わせたり。パソコンでしか出来ない面白さもあります。
西村 いつも濱崎さんの字を見ますと白い和紙に黒の墨を使用して字を描かれています。それが基本でしょうか?色を使用することはないのでしょうか?
濱﨑 基本的には墨の黒。和紙の白。白と黒のなかでどう表現するのかというのが僕のアートのパフォーマンスです。赤も使用したこともありましたが、今は白と黒を基調にしてパフォーマンスをしています。
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