中国ブランドは凋落するだろう
8月8日から北京五輪がこの猛暑の中開催されます。中国当局は「国威発揚」のため総動員体制と民族主義と戒厳令体制で乗り切ることでしょう。五輪は「平和の祭典」の筈ですが、2008年の五輪は1つの転機となるでしょう。
転機と言えば「世界の工場」となった中国のブランド力に陰りが見られます。今年の初めは幼児用のおもちゃから鉛が検出されアメリカで大騒ぎになりました。日本では中国天洋食品の冷凍ギョーザから毒物が検出され、日本の消費者に健康被害が出ました。
中国はトップリーダーが来日したのにも関わらず、結局この「毒入りギョーザ」の件を「うやむや」にしようとしています。日本人はおとなしく街頭へ繰出して騒いだりしないから、中国当局になめられたのでしょう。
しかし日本人は「世界1厳しい消費者」であることは間違いないです。とくに食の安全に関しては過去に雪印や不二家の事件で皆「学習」していますし。「消費期限」の改ざんと偽装が続きましたので、ますます知識は蓄積されておりますね。
最近あるスーパーのバイヤーに聞きました。
「お客さんが食品の特売コーナーに立ち止まり、表示ラベルを詳しく見られる人が増えました。高齢者はめがねを外して詳しく見ています。通路を塞ぐと危険なので、売り場のレイアウトも変えました。お客さんは表示にとても敏感になっています。」とのこと。
中国が「毒物入りギョーザ」問題で、日本の消費者にお詫びもせず、事後対策もせず、のほほんとしていたら食品の業界では業務筋の食品以外は中国食品は日本市場から消えると思います。
もっとも日本は人口も減少しているし、おとなしい国民だからたいしたことはない。とたかをくくっているかもしれません。でもそうは成らないと思います。
信用を得るには大変ですが、信用を失うのは簡単です。中国は失った信用をとりもどす努力をしていません。北京五輪後その態度ふるまいが今後の中国経済に大きな影響を与えると思いますね。
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