橋本大二郎VS平沼赳夫対談からは見えない未来
(週刊ポスト 8月8日号P52の記事です。)
今週発売の週刊ポストの記事が気になったので書店で購入しました。「平沼赳夫VS橋本大二郎」 ニッポンの核心90分。「キムタクが福田&小沢より格上という政治悲劇を憂う」との仰々しい記事でした。
2005年の郵政民営化選挙で現職の自民党議員でありながら、民営化に断固反対した平沼赳夫氏。無所属で立候補を余儀なくされ、刺客自民党候補を破る。同じ趣旨で当選した無所属議員たちが自民党へ復党しても1人だけわが道をゆく硬骨代議士。
一方高知県知事を4期(5期)16年歴任した橋本大二郎氏は、最大会派である県議会自民党と対決。選挙でも組織政党を相手に激戦を制してこられた。知事退任後4月2日に国政への挑戦を表明。無所属でいくようです。
ご両人とも自民党、民主党の主導しようとしている2大政党に属さないし、属すつもりもないという。
平沼「地方が自民党に嫌気が差しているからです。小泉政権以降、自民党は改革の名の下に地方を切り捨て、結果的にGDPを72兆円も減らしました。
日本の政治をかえると言いながら、何も変えずに国民を苦しめたにすぎません。後を継いだ安倍さん、そして今の福田さんも”小泉亜流”で今に至っている。」
橋本「高知県では三位一体改革で04年度の予算がいきなり246億円の財源不足が生じました。
でも地方がそんなに大変なときに「これは大変なことだ。」と声をあげる与党議員はいなかった。
なのに今年の道路特定財源の問題の時は「道路は私が守ります。」」と多くの議員が熱心に反対された。地方交付税は自治体の日々の暮らしに使われるから目立たない。でも道路や橋なら「私が作りました」と選挙でアピールできるからなんでしょう。こんな自民党政治のやりかたは一度ケリをつけるべきです。 P-53
もっともなことを2人とも言われている。では具体的にどうされるのか?
記事によると「新党の結成は総選挙前」であるとか「新党という名はつけたくない」という本人のこだわりがあるようです。
平沼赳夫氏は「自民も民主も支持できない人の受け皿をつくってほしい。との声が日増しに増している。ただ今の小選挙区では自民と民主で指定席は埋まっている。今の段階では全国で13人無所属候補の応援をしている。」とのこと(P-54)でした。
橋本大二郎氏は7月1日に「大二郎の旗」という基本政策を発表しています「。こちらも既成の大政党が有利な小選挙区ではかつての日本新党のような形を立ち上げても選挙をたたかうのは、難しい。」(P-54)と言います。
だけど平沼赳夫氏は「政党を立ち上げないと政見放送はもちろん、ポスターやビラの枚数まで、選挙活動の制約が大きい。だから政党は選挙前に立ち上げるのがベターだと思う。」と言われています。
橋本大二郎氏も「政党は選挙の信任を得なければなりません。選挙後の新党では政局目当ての数合わせという色がついてしまう。」とも。
岡山をルーツにしているところや、同じ学校の出身者ということもあり、意外にもご両人は「共闘」しているのではないでしょうか?
印象では平沼氏が「タカ派」で橋本氏は「護憲リベラル派」ぽいけれども、それは市民が勝手に抱いている印象にすぎません。
ご本人達が言われるように次の総選挙で2人を取り巻く勢力が40人程度になれば、これは日本の政治が激動するでしょうし。
いずれにしろ総選挙は何が起こるのかわからない。2人とも自民でも民主でもないという旗印が国民にわかりやすく提示できるのか。その時間と能力はあるのか?
現時点では「決意表明」に過ぎませんし。どうなるのでしょうか?注目すべき存在ではあるとは思いますが・・
参考ブログ サイト
ブログ 「橋本大二郎です」
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