原発は地球を救わない
タマリン館から戻りますと高知市共済会館で行われている講演会「原発は地球を救わない」(講師 原子力資料情報室伴英幸氏)を聴講にいきました。主催は高知県原水禁と平和運動センターでした。聴衆に沢山保太郎東洋町長がおられました。それがたまるかブログを見て知りました。
伴氏は「原発は地球を救わない」という理由についてこう述べられています。
1)原発は温暖化防止に役立たない。
原子力発電所の安定的な運転は無理。バックアップに火力発電所が必要。だからむしろCO2は増える。
2〉原発は厄介な放射性廃棄物を大量に生産する。
昨年東洋町長の賢明な町民のおかげで高知県は高レベル放射性廃棄物採取処分場の建設を阻止し、海も視線も守られました。世界中で未だに放射性廃棄物の処分は確定していません。
3)放射能は微量でも影響がある
自然界の避けられない被爆以外に原発は放射能を放出している。白血病や癌と原発の因果関係は濃厚。「放出は微量で人体に影響はない。」ということはありえません。より多くの影響が出ます。
4〉原発は地震に耐えられない
最近の電力会社が基準値をあげた想定の地震のマグネチュードは6・9。阪神大震災の7・3程度の直下型地震を想定すべきである。日本は地震列島。日本海側は活断層の「巣」。太平洋側はプレート型巨大地震の可能性(M8・3程度9があります。
5〉プルサーマルの危険性
そもそもは高速増殖炉でプルトニウムを燃焼させることが計画でした。アメリカ、フランスの原発大国も断念。日本だけが頑張っている。でも成功しないし、今後もしないでしょう。
経済的にも割高であり、老朽化した原子炉でプリサーマルをするのは危険です。
6〉チェルノブイリ原発でなにが起こったか。
報道のとうりですが、四国で言えば愛媛県の伊方原子力発電所が「チェルノブイリ」状態になれば、隣の高知県には死の灰が降り注ぎます。清流四万十川も全滅しますね。
海の疲れで半分は寝ていましたが、良い講演会で大変参考になりました。もっと原発について勉強しないといけないですね。
資源エネルギー庁もNUMOも必死で「高レベル放射性廃棄物の地層処分」の広報活動をしていますし。
関連ブログ記事「高レベル放射性廃棄物ー国は真剣だし必死」
参加者は41名。あいかわらず労組主導の運動。組織の枠を超えませんと原発反対・廃棄運動は広がりがないでしょう。主催者は「組織外」の市民に目を向けることが大事です。
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