80万円が1200万円に大化けする話?
(高知県の森林化率は82%を超えます。仁淀川町は90%を超えています。)
猛暑の「怪談」のような話。ある知人から聞いた話。断っておきますが、「裏取り」をしてある話ではないので確証はありません。しかし何故かリアリティがある話なので紹介します。
最近ある会社を定年退職したAさん。親から相続した山林を何ヘクタールか所有していた。50年ほど前に先祖が杉や檜を植林していたらしいが、国内林業の不振、材木単価の下落で山の手入れ(枝打ちや間伐)も全然していない。
山を所有しているのはいいが、持ち出し費用(間伐費用)などが数百万程度かかりそうで頭を抱えていました。そこへCという会社が「80万円でAさんの山林を買い取りたい」との話しを持ち込んできたそうです。
持ち出し費用もかからないし、しかも現金で買い取ってくれるので、良い話ではないかと。間伐ボランティアなど市民活動をしているB氏にその話をしたそうです。B氏はいろいろと調べたそうです。
「Aさんそれは大変な話。絶対業者の話しにのってはいけません。Aさんの山林はご先祖が植林された杉と、檜です。業者は買い取ったら全部皆伐(全部切り倒して)します。そのなかには売れる材木もかなりあります。
また材木として売れない林地残材や端材も買取をするチップ工場や破砕作業所が買い取ります。買取価格については間伐推進の名目で県が補助金をC業者にも、買取先にも資金をだしています。
ざっと計算するとAさんの山林は1200万円の価値がありますよ。」とのことでした。Aさんはびっくりしたそうです。
つまり1200万円ー80万円=1120万円がC会社の儲けとなります。こんな話が現実にあっていいものでしょうか?
しかも高知県庁の森林関係部局は、こうした「動き」を結果として推進する事業計画や予算措置をしているようです。図表はあるルートで入手しましたが、「機械化」「大規模化」を旗印に補助金を投入しようとしていますし。
(県のある森林部局の事業計画案。いかにも安直に「大規模化」「機械化」が説明されています。クリックすると少し拡大してはっきり読めます。)
現在の「錬金術」があるようですね。この話が本当にある話であるとすれば石油投機の話しどころではありません。これから日本の森林と水資源は世界に「高く売れる」希少資源であるからです。
参考ブログ記事「本当の木質バイオマス地域循環システムとは?」
(高知県庁は大規模化林業を推進する施策で高知県の山を禿山にするつもりなのでしょうか?)
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