原子力学会番外編
(土佐の皿鉢(さわち)料理。刺身や貝、お寿司などが盛り付けられています。)
9月4日から6日までの予定で原子力学会が高知工科大学で開催されています。日本の原子力について、原子力学者、大学関係者、土木会社、電力会社、コンサルタントなどのべ1000人の人たちが、来ているらしいです。
参加された1人の人と会う機会があり、市民有志と高知市内の居酒屋で交流することになりました。高知といえば皿鉢(さわち)料理。それを囲んでの交流会でした。
飲み慣れない土佐の冷酒、吟醸酒なんかを飲んでしまいましたので、軽い酩酊状態になりました。話は断片にしか聞き取れませんでした。忘れないうちに書き留めておきます。
「日本の原子力研究と言うのは国からの支援がなければ成り立たない。莫大な費用を毎年国が出している。原子力に関しておかしいなと思っても、批判できない雰囲気にある。」
「昨年東洋町で高レベル放射性廃棄物最終処分場が頓挫した。国とNUMOは深く潜行して、最終的には廃棄物処理実験場のある北海道・幌延町が危ないと思う。
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「高速増殖炉もんじゅに2兆数千億円つぎこんだが、失敗しました。アメリカもフランスも諦めたのに日本だけがまだ執着していますが、上手くはいかないでしょう。」
「もんじゅで原子力発電の燃料をこしらえる計画でした。ところがうまくいかない。それで50年前に既に認可していたにもかかわらず、「放置」されていた「プルサーマル計画」をむじ返し今更ながらやろうとしている。全く無意味な計画。」
「青森県六ヶ所村の中間処理施設は、そもそももんじゅの燃料をこしらえるための施設。今はもようがえして、プルサーマルのためにプルトニウムを取り出し、高レベル廃棄物をこしらえる施設になっている。しかしガラス固形体の製造に失敗し、計画は先送りになっらた。」と驚くお話ばかりでした。
「スルーマイル島(軽水炉型)もチェルノブイリ(黒鉛型)も結局設計ミス。人為的なミスではない。」
「よく原子力発電は、二重、3重に防御されているから放射能が外に漏れることはないと言われています。しかし2800度以上になれば鉄(1500度で融解)もコンクリートもすべて溶かしてしまいます。
言われている事故は想定内のもの。スリーマイルもチェルノブイリも原発関係者の想定を超えていた。地震のリスクもあり想定外の対策をしないと危険ですが、そのようなことをしているようにはない。」
まだまだ話しは続いていましたが、聞き取りはこのあたりになりました。
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