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2008.09.30

やはりおかしい日本のエネルギー政策

Hatudenhiritu
(図表は日本経済新聞より)

 国政の大きな課題に「エネルギー問題」があります。最近では「環境問題」と連動しています。先日日本経済新聞に掲載れている「わが国の電源別発電電力量の推移と見通し」を見て唖然としましたね。

 2015年の見通しは、なんと「原子力43%。石油火力が6%。石炭火力が19%。天然ガス火力が22%。水力が9%。新エネルギーが1%」の予定とか。
 「原子力発電43%。火力発電全体で47%で合せて90%」です。これでは地球温暖化対策には到底なりえない。

 なぜかといいますと原子力発電は不安定なので、必ず火力発電がバックアップしています。ですのでCO2 は減少するどころか、増加するでしょう。また原子力発電は高レベル放射性廃棄物最終処分場もありません。この問題をどうするのでしょうか?

 ドイツは日本が僅か全体で10%にしかすぎない、自然エネルギー発電を国策で、現在の15%から40%に引き上げるそうです。かなり努力しています。

 日照時間で言えばドイツは高知県より200時間も年間少ないそうです。それでも国策で太陽光発電を推奨し、果敢に推進しています。

 エネルギー資源を遠い海外からの原料(石炭、石油、ウラン鉱石すべて日本は輸入)に頼らず、太陽光や風力、水力で自前で調達するドイツの姿勢は見習うべきではないのでしょうか?ドイツは紛れもない先進国です。

 このあたりきちんと感情的ではない議論、情報公開をともなう議論をしないといけないと思います。
 世界の地震全体の1割がこの狭い日本の国土で起こっています。この50年間大地震が日本にはなかっただけです。55基もこの50年に原子力発電所をこしらえました。日本海側は活断層の巣。直下型地震の可能性が大。太平洋側は、南海、東南海地震のような巨大なプレート型地震の活動期に入っています。

 原子力発電の安全性と、高レベル放射性廃棄物を地層処分できる安全地帯が日本にあるとは思えません。なぜなら日本列島は地震で出来たからです。

 どうしても原子力発電と共存しなければならないなら、すべての情報を原子力関係者は情報公開すべきである。でないとこれ以上の原発の建設は危険であると思うからです。
 危険であるならば、安全な廃棄と解体のプログラムを国民の前に提示する義務がありますね。
Ikata

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原発や原爆のことを考える為には物理の知識が必ず必要です。 難しい計算式まで覚える必要はないと思います。 簡単な基礎知識だけでも義務教育期間中に習っておくべきだと思います。 今後今以上に原子力が重要になってくると思います。 これを怠れば、憲法に定められた教育の義務を怠っているのと同じだと思います。  ... [続きを読む]

受信: 2008.10.15 10:33

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