米国はアフガニスタンで滅亡する
2001年の「9・11テロ」の7周年の追悼式典にオバマ(民主)、マケイン(共和)の大統領候補者がかけつけました。オバマ氏は「イラクからすみやかに撤退してアフガニスタンに軍を増強派遣する。」と言いました。
マケイン氏は「イラクでの完全勝利が前提。徐々に兵力をイラクからアフガニスタンへ移行させる。」と次期3軍司令官としての見解を表明しました。
しかしどちらも間違い。アフガニスタンに介入して勝利した国はありません。そもそも1980年に当時のソ連がアフガニスタンへ軍事介入。その行為にアメリカは抗議。モスクワ五輪をボイコット。反政府勢力であるタリバンを支援しました。後のアルカイダとの関係の深いといわれる国際テロリスト(アメリカはそう言います)である、ビン・ラディンもそこにいたそうです。今度はかつてアメリカが支援した勢力と「終わりなきテロとの戦争」を継続しようとしています。
隣国パキスタンは親米独裁者のムシャク大統領が失脚しました。今までどうりにはいきません。アメリカはアフガニスタンに足をとられ、かつてのソ連のように滅亡に向うことでしょう。
そもそも「9・11テロ」は何故起こったのか。「格差の象徴」「開発途上国の人民から収奪したバブルの象徴」である世界貿易センターが狙われたのではないか。新自由主義の牙城が攻撃されたと思います。
であるならば「格差」を生み出す社会の是正、政策の転換、開発途上国への広汎な支援が、本当のテロ対策になると思います。軍事介入して、誤爆して反米感情を現地の人たちに植え付けているだけではないでしょうか?
イラクでも層でしたし、アフガニスタンでもそうなっています。
自衛隊のインド洋での「無償ガゾリンスタンド」はこの石油高ですので感謝はされているのでしょう。しかし「テロとの戦い」と称して、米軍に給油する行為が「世界平和のため」になっているかどうかは検証の必要があるでしょう。
国連も他国のNGOも入らない地域で、地元の人に慕われながらNGO活動をされていた伊藤和也さんが、反米武装勢力に拉致され殺害されたのも、自衛隊の米軍支援活動にあると言われています。
石場氏のような「力強い感情的なトーク」ではなく、本当の国際支援とはなにか。そのあありかたはどうあるべきかが問われなければなりません。
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