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2008.10.14

危機意識のない民族は滅亡する

 Mizunomati

(1946年の昭和南海地震の下知地区。揺れで堤防が決壊海水が地区に浸入しました。)
 熱心に町内会活動をされている知人が嘆かれていました。
 「自主防災会をこしらえようと呼びかけても、みな関心がなく、動こうとしません。南海地震は間違いなく30年以内に来る。と学者や行政が言っているのに行動を起こそうとしない。その頃は死んでいるので関係ないと高齢者ほど無関心。困りました。」とのことでした。

 何の検証なしに国の言うことを信じてします。マスコミの言っていることを信じてしまう。ある意味「お人よしの善人」が増えたのでしょう。しかし災害はある日突然襲来します。

 10月5日の神戸市長田区鷹取町内会との交流会での話は印象に残りました。

「神戸に地震が来るなんて誰も考えたことがなかった。突然やったし。ご近所の人たちが家屋につぶされ、助けを呼んでいるのに軍手ひとつ自分らはもっていなかった。火の手の迫り何もできんかった。」

「行政を100%信じたらあかん。道路と公園をつくれば終わり。まちづくりは住民の手でやらんといかん。」

 当日同席されていた新潟中越地震と新潟中越沖地震の罹災者の人たちもいました。

「まさか地震があるとは思わんかった。村は孤立し、村から出ることはできなかった。」

「3年後に地震がまさか来るとは思わん買った。家屋を修理したら、また地震で壊れたひともいる。」

 祖父は戦争中に国に協力し戦時国債を買いました。敗戦後それは紙くずになりました。また1970年に高知市下知は大水害の被害にあっています。1946年には南海地震でも被害を受けました。

 自分で生き抜く力があったからこそ、国の不都合にもめげず祖父は生活を維持しました。また下知の市民は災害から立ち直りました。幸福な時期が少し長く続いたので危機感が薄らいでいるのです。

 日本人全体が危機感がないのかもしれません。隣国の独裁者の動向に米国、中国。ロシア、韓国は危機管理体制を発動しているのに日本はその気配がありません。

 国の指導者も市民も「のほほん」としてはいけないと思います。誰かが警鐘をならさないといけないと思います。どうか町内会長さんも、めげずに地域の人たちに警鐘を鳴らし続けてください。わたしも警鐘を鳴らし続けますので。

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