オクテみかん狩をしませんか
その昔お互い今より若かりし頃にヨット教室やカヌー教室をともに汗して運営した熱血漢である入野敏郎さん。1昨年突然香南市市役所を退職され農業者を目指し修業されていたことは風の便りに聞いておりました。
昨日久方ぶりに連絡があり会うことに。場所は香南市野市東佐古。香南市役所前の道路を北へ龍河洞 (りゅうがどう)方面へ1キロ行きますと、信号のある交差点があります。そこを右折し500メートル行ったところに入野さんのみかん農園はありました。
「知り合いに声をかけていただきたい。縁があってこのみかん園の世話をすることになった。みかんは収穫しないと木が弱る。今後のことは展開はおいおい考えたいし、みんなの知恵やネットワークをお借りしたい。それで今年はみかん狩りで知り合いに収穫していただきたい。」とのこと。
みかん狩りの料金は大人は1人1000円。小学生以下は無料。持ち帰りは20キロ入のコンテナー1つ分まで。期間は12月いっぱいは可能であるとか。
予約が必要。電話は090-4506-0424 です。
「ここのみかんはオクテという種類。今出回っているみかんとは種類が違う。1昔前のみかん。すっぱいところもあるがこれが本来のみかん。」
(左が今風のみかん。入野さんところのみかんは右側)
食べると程よい甘みと、すっぱさが。やはり今売られているみかんは農薬漬け、薬漬けであることがわかりますね。
「ふもとから山の頂上までみかん園。オーナーの人は昨年急逝されましたが、きちんと手入れをされている。ただ後継者がなく荒れ放題なので、弟さんから依頼され管理をしている。」とのこと。
入野さんが農作業用に購入したという軽トラ(わたしの愛車も軽トラ)でどんどん山道を登る。なかなかの絶景であります。杉林もあり、間伐されていないのでうっそうと茂っています。
イノシシが出るようでところどころ掘り返している。イノシシを生け捕りにする檻まであるには驚きでした。こんな人里近くに出るとは。またすぐ近くに竹林があるので、手入れをしないと山全体が竹林になってしまう。
みかんの木を見て驚きました。ちゃんときちんとしたみかんがたわわになっています。
うちの親戚が大昔いの町でみかんをつくっていましたが(一時期農協の指導でほとんどの農家でみかんづくりが奨励された時期がありました。しかしできばえは悪く、おおぶりのみかんで味も悪く美味しくなかった記憶がありました。やがてみかんの暴落がありみかん栽培は廃りました。)
でもここのみかんは小ぶりの実で食べると美味しい。さすがは山北みかんの産地に近いだけはあります。
「農協や農業指導の人たちも指導しようとしても、あるいはプロの専業農家の人たちも手を出せないぐらい広いみかん園。2町はある。
みかんの種類もオクテみかんやから市場へ出しても買い叩かれるだろうし。オーナーの急死で手入れもしていないから消毒もしていない。有機のみかんと言うてもえいし。」
「このロケーションを活用して体験農業や森林浴はできんろうかと思う。都市部から近いし、交通の便は(車ですが)えいし。
でも夢は語れど、目の前のみかんを刈り取らないと次の段階へは進めないし。」
「自分の小さな正義感というか、日本の農業を何とかせんといかん。食料自給を上げんといかんと言い続けていたら、現実の問題に遭遇した。けんどどこの農家もみな同じような問題を抱えている。」
「将来はこの地で、農業体験を組み合わせたアグリトゥリズムや農村民泊もしてみたい。ニートの若者や登校拒否の子供達の施設にもしたい。何かをつかむと思うし。また30歳代の県外の青年が定住して一緒にやりたいとも言ってはいるが、まだまだ経済システムが構築できていないし・・」と夢はとめどもなく広がる。
みなさんとりあえずは友人や家族で1人1000円の参加料を支払ってみかん狩りをしましょう。このみかんの山を「市民農園」として将来どう運営するかどうかについてはみかんを狩ながら考えましょう。
(連絡先)入野敏郎さん 電話090-4506-0424
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