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2008.11.08

高知の森林を禿山にするな!

高知県庁は高知の森林資源を税金を投入し企業に投売りするつもりか!。

 高知県知事と高知市長が「推進役」になり、いくつかの私企業に高知県全体の森林を売り渡し、安値でしかも補助金までつけて販売する計画が進行しています。

 かつては高知県で1番大手の木材販売会社。8月25日に民事再生法を申請しました。高知市仁井田地区にその会社と高知市が管理している土地があります。

 そこへ高知県の森林から収集した間伐材を集め、チップ化し、それを木質ペレットにして大量に生産、燃料として活用する為に販売する計画だそうです。

 介在しているのはある商社。「排出権取引」ということで、高知県、高知市が「誘致」に動いているという話です。結構な話のようですが、問題があります。

 より詳しくは西やんブログ記事を参考に

 こんな木質バイオマス計画はいらない

1)買取価格が「安い」ようです。現在仁淀川町で稼動している「木質バイオマス地域循環システム」では、間伐作業で持ち込まれる林地残材(建材などに活用できない従来は切り捨てられたいた材木の残り材)を、トン3000円で買い取っています。

 参考記事「木質バイオマス地域循環システムについて」

Kanbatutouboku


 急斜面での間伐作業。収集運搬にかかるコストを考えれば、車で30分程度の場所に
「買取」場所がないと採算面からもなりたちません。

2)計画では仁淀川町よりはるかに安い価格で林地残材を購入するやに聞いています。当然間伐作業、収集運搬費用が採算に合わない為、県や市は業者に補助金を出すことを検討しているようです。

 そればかりでなく別の民間企業も高知県に大規模合板工場をこしらえ、高知県の森林資源をあてにしていて進出するようです。

3)またチップ化する施設や、木質ペレット生産設備も大きな規模が必要な為、県や高知市は施設への補助金も想定しているようです。
単に木材を集め燃やすだけの須崎市の大阪住友セメントのプラントに対し、高知県庁は多額の補助金を出す予定にしています。

4)木質バイオマス地域循環システムは、あくまで「間伐の促進」「林地残材の活用」であり、森林資源保護、涵養を主たる目的にした活動です。
 今回の高知県・高知市の「大規模木質バイオマス計画」(仮称)は、高知県の森林資源を1私企業に安売りし、森林率84%の高知県の森林を禿山にする計画であると思います。

5)現在石油資源や穀物が投機で高騰しています。

これからの時代、貴重な資源は森林と水です。水は森林があればこそ生み出されます。
 おそらく森林資源や水は貴重な資源として世界的に注目されます。安売りをして貴重な森林資源を浪費し、禿山にすることは子々孫々にとって有害無益なことと思います。

 10月以降は金融危機になり投機資本が石油の買い付けから逃散したので石油価格は暴落。木材バイオペットの価格競争力はなくなり、実施しようとすればますます安く買い取られる形になりますね。

 現在の高知県の森林は人工林です。樹齢50年程度の間伐されていない、ひょろひょろした杉や檜です。間伐するだけでは、想定したところの量が全然足りないので、すべて一山ごと伐採することも考えられます。そうなればどうなるか?

 大雨がふれば土砂崩れがおきます。大規模災害が起きるでしょう。また水資源も涸渇する可能性もあります。検討したところ高知県には何も良い話ではありません。

 高知県庁の森林部局に警告する。県民の知らないところで高知県民の財産である森林資源を格安で業者に売り渡すこと。また県民の税金を投入しようとすることに対しては断固反対します。県民を裏切る行為をしないことを祈りたい。
Niyodogawamori

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