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2008.11.28

五木寛之講演会へ行きました

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 ある生命保健会社の財団の主催の文学者五木寛之氏の講演会がRKCホールでありました。ホールは満杯。前の席から埋まる熱気。参加者の9割が女性。香水の臭いで酔ってしまいました。小田和正のコンサートも女性ばかりでしょうし。それより年配の女性軍団が押しかけていましたね。

 小説なんぞはあまり読んだことがありませんでしたが、最近図書館で五木氏の評論をよく読んでいましたし。確か「大河の一滴」とか「他力」とか言う本もよみました。
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 講演会は「ナビゲーター」の鎌田東二氏(京都大学こころの未来研究センター教授)の法螺貝から始まりました。

 鎌田氏は五木氏のキーワードが5つあるといいます。

1・風

2・旅(放浪)

3・異人(外部者・アウトサーダー)

4・別れ

5・逆説力(ネガティブ・シンキング・鬱の力・悲しみの力)を説明されました。

 続いて五木寛之氏が登場。昭和7年生まれの今年76歳。立派な「後期高齢舎」ですが、かっこよくセクシーだ。なるほど女性達に人気があるはず。

 声も通り、トークも上手。物書きはお話が下手の人が多いが話も上手い。

「法螺を吹く。お世辞を言う。由来は仏教用語。法螺を吹き言葉を吐いて布教していた。悪い言葉ではない。」と。

「悲しいこと、辛いこと。憂鬱なことは悪いと思い込まされてきた。明るく元気にプラス思考でないと思い込まされてきた。だがそれは間違いだ。」

「悲しいときは思い切り泣き、悲しみを洗い流せ。憂うときは憂うべき。」

「今は鬱の時代。決して悪いことではない。鬱の人はエネルギーに満ち溢れている。プラス思考も大事。だがマイナス思考も大事なんだ。ということをわかるべきです。」

「いつも天気で晴ればかりではない。雨の日もある。くもりの日もある。人生もそう。鬱の気持ちを抑圧してはいけない。自然に付き合うことが大事である。涙は魂を浄化する。」

「鬱蒼(うっそう)というのは「草木が茂る」ことを表している。つまり「欝は力」なんだ。」

 親鸞の「善人なおもて往生す いわんや悪人もや」も逆説的な言い方。

「金沢では今頃雪の重みで枝が折れないように雪つりをする。それは硬くてまっすぐな木にする。柳のように柔らかい木には必要ない。心も同じ。硬い心では折れる。」

「高野山も比叡山も本山を建立するときにふもとの神社に寄進し、大事にしてきた。日本は神仏混合。共存する考え方。おおらか。それは宗教のレベルの低さではない。」

「原理主義。絶対1神教では対立するだけで、問題は解決しない。日本は選択1神教。異端を排除しない。」

「心も同じ。悲しみ。憂鬱を排除しない。

 いちいちもっともな話でした。

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コメント

特許翻訳 勉強中 さんコメントありがとうございました。

 否定的な感情を無理に打ち消さない自然さが魅力です。そう思いました。

投稿: けんちゃん | 2008.12.01 12:45

五木寛之は、鬱とか世の中で負と思われていることに対し、良い面を見いだしており、賛成です。

投稿: 特許翻訳 勉強中 | 2008.12.01 11:58

さえ子さんコメントありがとうございました。女性が圧倒的多数でおっさんは小さくなって聞いていました。

 意外にトークが上手いのには驚きましたね。人気が出るはずです。

 多神教の日本とインドがこれからの世界をリードすると勝手に私は思い込んでいました。

 それだけに先日ムンバイでの同時多発テロにはインドの将来を心配します。

投稿: けんちゃん | 2008.11.29 17:27

たしかMLでご紹介いただいてこの講演会を知り、応募したところ運よく拝聴することができました。ありがとうございました。

対談はとてもおもしろく、つい体を乗り出して聞き入ってしまいました。

ドル紙幣や大統領就任式、経済や社会のすべてを神の名のもとに神のはたらきを認めるアメリカ社会。自分たちが絶対だと信じて疑わないのはある意味当然なのだなと対談を聞いて思いました。

投稿: さえ子 | 2008.11.29 12:04

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