覚悟を決めた指導者が見当たらない
ようやく国会が開会。補正予算と来年度予算の審議が始まりました。
昨日ローカル政治事情に詳しい友人と話しました。
「ある自民党の政治家は離党したがっている。自民党のブランドでは選挙では戦えないからだろう。」
「田舎の3つの小選挙区。やり方が適切なら野党は全議席獲得も絵空事ではない。」とのことです。
田舎の磐石と思われた自民党の利権共同体が崩壊寸前ということらしいです。それを防ぐために麻生内閣は、定額交付金以外に、知方に手厚く(今回限りの)ばらまき政策をしようとしています。「夢をもう一度」のカンフル剤です。
でも考えてももいたらよい。10年前バブル崩壊で不況の最中、地方は国の政策に従い、どんどん景気対策として公共工事をしました。多少の効果はありました。返済を懸命にしている最中に、小泉内閣が登場。
「構造改革」「三位一体改革」で、地方への交付金の削減、公共事業の抑制などで、地方自治体壊しを推し進めました。そのごまかし政策の1つが「平成の市町村合併」ですね。一時的にこれも借金と交付金が出たため、多くの市町村が飛びつき、結果住民は不便になりました。
高知県などの自治体は市町村合併の資金も使い果たし、枯渇しています。
「派遣切り」の人たちを本来地方が受け入れればよいのだが、余力はありません。
そんな矢先に政府閣僚に不穏当な発言をする人がやはり出てきました。
派遣村 「本当に働こうとしている人か」と坂本総務政務官(毎日新聞)
野党が派遣村を訪れマスコミに対し「パフォーマンスをしている」と苦々しく思っての発言でありましょう。でもこの発言で自民党はまた票を減らしました。
次回の総選挙は自民党の大敗は確実です。であるならば、「後退戦」で「しんがり」を勤める指導者が現れないと自民党は再生できませんね。
日本史の中でも織田信長が朝倉氏を攻めているとき、近江の浅井氏が信長に敵対し大変なピンチになりました。信長はいち早く逃げ出しましたが、追っ手を防ぐための「しんがり」をしたのが羽柴秀吉でした。
かさにかかって攻めてくる追っ手を防ぎ、大将を逃がす危険な役目がしんがりです。秀吉はそれをやりとげたからこそ後の天下取りがありました。
この時期に「日和見」を決め込んでいる政治家はたいしたことはありません。チェックし表舞台から去っていただきましょう。
自民党の渡辺喜美氏も「宣伝は十分」ですので、さっさと離党し新党なりをこしらえるべきですね。
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