« 中国の健康管理はどうなっている | トップページ | 寒い朝の散歩ー堀川ボードウォーク »

2009.01.25

テロリストがアメリカを憎む理由

Terohonmm
 アメリカ大統領にオバマ氏が就任して少し流れは変わったようにも思えます。グラナダの「強制収用所」を1年以内に閉鎖。イラクからも撤退すると言いました。
 しかしイスラエルを断固支持し、アフガンには増派すると言います。ネオコンの影響はそがれましても「大国主義」のアメリカであるいことには変わりはないでしょう。

 図書館で「テロリストがアメリカを憎む理由」(芝生瑞和・著・毎日新聞社刊 2001年10月25日初版)を借りて読みました。例の「9・11テロ」の直後の著作。筆者は事件当時ニューヨークに居住していました。アメリカに留学し、公民権運動などマイノリティ運動に詳しい人。

 「9・11テロ」以降戦争になだれ込むアメリカ。日本も追随しました。筆者は冷静な観点で述べています。

「アメリカ人はイスラエルを全面支持する。アメリカがパレスティナにどのような過酷な仕打ちをしたことに無関心であり知識ももっていません。」

「2001年9月11日はニューヨークがベイルート化した。」

「この半世紀、アメリカ合衆国は被害は受けずに破壊をし続けたと、ある人たちは思い、ある人たちはアメリカがその背後に潜んでいると思っている。」(P9)

「苦しんでいるひとびとにとり、理解できないほどわれわれは冷淡、自己中心的あるいはもっとひどい存在に写っているに違いない。この半世紀戦争は不釣合いに世界にのしかかり、無実の人々をその国を押しつぶしてきた。」(著作で引用している米国人ジャーナリスト デニス・ジョンソンの言葉)

「白人は護られた環境のなかで安全な生活をしてきた。それが今わたしたちが、どんな生活をしてきたかの1部を異味わっているのよ。なぜ世界からアメリカ人がこんなに憎まれているのかについても、少しは目を開かされるかもしれないしね・・・」(P104 黒人の受け止め方)

 アメリカ国内の「第3世界」である黒人の人たちの「9・11」に対する受け止め方は冷静でした。

 筆者はアメリカ人が憎まれる理由をこう述べています。

1)パレスティナ問題

2)サウジアラビアへの米軍駐留。

3)米国が利己的な権益でサウジの腐敗した権力を支えていること、。エジプトも同様。9・11テロの実行犯に親米国家であるサウジとエジプト人が大半であった理由です。

 この本は2001年に書かれたものですが、2009年の状況にもあてはまります、今年はイラン革命から30年。

 オバマ大統領登場によっても著者の指摘した状況は変わらず中東は不安定で予断を許さないようです。テロがアメリカでおきない理由にはなりません。

Madamano_3_thumb_1
  日本人のほうがパレスティナについての情報は知っています。アメリカ市民ほど「ノー天気」ではありません。小泉内閣ー安倍内閣が対米従属政権でアメリカ追随外交をしたことがいかに日本の国益を損なったかよく理解できました。

 ネオコンの支持されたブッシュ大統領は去りましたが、オバマ大統領が無条件にイスラエルを支持している限り、アメリカに対するアラブの人たちの憎悪は弱くなることはないと理解できました。

 日本は中東ではフリーハンドであるべきです。米英国のように利害はありませんし。憎悪の対象になるような対米追随外交はしてはならないと思いました。

|

« 中国の健康管理はどうなっている | トップページ | 寒い朝の散歩ー堀川ボードウォーク »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: テロリストがアメリカを憎む理由:

« 中国の健康管理はどうなっている | トップページ | 寒い朝の散歩ー堀川ボードウォーク »