やはり土佐高校の学力は凄い
過日「土佐高校の連中は信用できませんね。」と記事を書きました。それは私の社会運動をしたうえの屈辱を思い出し書きました。しかし学力に関しては土佐高校は抜けていました。今でもそうでしょう。
難関大学や国公立の医学部へ合格する学力を持っているのは土佐高校が100人、学芸高校が60人、土佐塾高校が30人、県立追手前高校が30人というところではないでしょうか。その比率は昔から(追手前が20人から30人にここ10年ぐらいで上がったようですが)変わらんでしょう。
大学入試の試験は偏差値で合否が決まるもの。それには受験のノウハウが必要。それは土佐高校の出身者が持っていました。
高校を留年し、うつうつとしていたとき、高知の運動体と決別しました。大学受験するための支援も幸運にも受けられました。しかし高2からほとんど学校へ行っていなかったので、英語の学力が極端に低かった。当時の私大は英語と、国語と社会で受験できました。英語さえそこそこ出来れば、模試の結果、進学は私の場合可能になりました。
高校4年の10月頃、母の友人の息子さんがなぜか高知でぶらぶらしているというので、母が英語の家庭教師を頼んでくれました。土佐高校から3浪して鹿児島大医学部へ進学した人でした。
「開口一番こういわれました。高知の公立高校は英語のレベルは低すぎる。大学受験では通用しない。お前さんの場合はよけいに酷い。しかも時間がない。普通のやり方では1年かかることを突貫工事で4ヶ月でせんといかんきに。」と
それで彼が持ってきたテキストは「共産党宣言」(マルクス)の英訳版。これを翻訳しろと言われました。
さすがに「面白いですが、入試には出ないのでは?」といいますと、
「それはそうだね。ではまともな応急の受験勉強をしよう。」ということになりました。
その人はイスラエルで乱射事件を起こした岡本公三の同級生。対立セクトに追われ、学校へ行けなくなったとも聞きました。それで高知でぶらぶらしていたので、母が依頼してくれたのです。
応急の勉強法は「英文和訳と、英作文を徹底的にやれ。配点が大きい。とくに和訳は大事。単語がわからんでも回りから推論してちゃんとした文章を書け。いまさら英単語や発音は覚えれんし、配点が低い。無駄だからするな。
それで1日10時間以上繰り返ししろよ。そうすれば英語は40点ぐらいは取れる。お前さんは社会と国語は90点以上とれるから。そしたらどこぞのそこそこの私大へはいけるやろう。」といわれました。
彼の言うとうり英語ばかり1日10時間3ヶ月間勉強しました。そしたら模試では最初15点だったのが、40点から50点台がとれるようになりました。そして彼の予言どうりなんとか東京の私大へ進学できました。高校も留年して卒業できましたし。母とその人のおかげで進学できました。
高い学力があったから、応急的な受験指導もできたのです。その人と親しく指導いただいたのはその時期だけでした。その後諸般事情でその人は大学を退学し、消息は知れません。本当に偶然の産物でした。運もありました。
その年に合格しなければおそらく進学は諦めたでしょうし。ですので土佐高校の学力は凄いと思いました。
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