« パーソナル・メディアの時代はそこまで | トップページ | 顔見世興行をされたようですが・・・ »

2009.02.25

自然エネルギーの最大活用で、安心・安全都市高知市に

 エネルギー資源(石油・石炭・原子力)を海外に依存する限り、常時経済変動と戦争とテロの脅威もあります。第二次世界大戦も石油をめぐる争いであり、イラク戦争もそうでした。

石油に依存せず太陽光、風力、水力、地熱、潮力、木質バイオマスなどの自然エネルギー利用を100%にすれば、為替の変動に悩まず、戦争やテロの脅威もなく、地域に雇用が生まれ、低炭素社会も実現できます。地球温暖化も阻止できます。良いことづくめです。

 しかし現在の日本のエネルギー政策は「2015年の見通しは、原子力43%。石油火力が6%。石炭火力が19%。天然ガス火力が22%。水力が9%。新エネルギーが1%」(電気事業連合会資料)となっています。自然エネルギーの活用には全然熱心ではありません。
Niyodogawamori
(高知は自然エネルギーの宝庫)
 しかし、今や世界の潮流は「エネルギー資源の自給自足」「地産地消」になっています。欧州やアメリカは自然エネルギー活用に本気で動き出しました。「グリーン・ニューディール」「グリーン。メジャー」という言葉をよく見聞するようになりました。

 今高知から低炭素社会を実現す千載一遇の時代の到来を感じます。高知は日照時間も長く、放置された森林資源もあります。水源も豊かです。高知県においては太陽光、水力、風力、木質バイオマスの活用で「地域エネルギー100%自給は可能」です。他の地域へエネルギー供給も可能でしょう。新しい雇用も生まれます。高知は日本全国に先駆け低炭素社会が実現可能できます。

 今こそ高知が幕末維新の頃のように低炭素社会実現のための先陣を走らないといけないと私は思います。高知県の「産業振興計画」の主要な施策に「自然エネルギー資源の活用により低炭素社会を高知から実現する」と知事は明記すべきです。達成目標年次を定め県政の舵取りをすることが、高知県浮上になると私は確信します。

 環境学者・レスター・ブラウン氏の提言

 2009年1月2日のNHKBS1「環境学者レスター・ブラウン~藤原紀香が聞く“低炭素社会”への道~」は衝撃的でした。

 レスター氏はなかなか多面的な内容を話されていた。

「21世紀はグローバル化からローカル化の時代」

「エネルギーを地域で自給自足するようにすることで低炭素社会がつくられる。」

「二酸化炭素を2020年までに現在の80%削減しないと地球温暖化はとめられない。」と。

 この地球温暖化問題は、なんかよくわからなく市民運動などでしている人たちが関わっていて、押し付けがましく、またマニア的でで嫌いでした。とにかく彼らが言っていることが「面白くなかった。」

 しかしレスター・ブラウン氏は気張ることも無く、冷静に淡々と話されていた。

「太陽光、風力、水力、地熱、潮力、バイオマスなどの自然エネルギーを開発し、実現すれば低炭素社会は実現できる。」

「1000億円の投資で電力開発を原子力と風力でした場合、歴然。初期投資は原子力は膨大だが、雇用効果は少ない。風力は低コストで建設が出来、しかも雇用効果はとても大きい。」

「また低炭素社会を実現するためには建物と交通の分野の協力が必要。電気自動車と鉄道の利用がかぎ。またビルの冷暖房効率を高めるために断熱材の工事も必要。そこでまた雇用が生まれる。」

「アメリカは10年以内に自然エネルギー利用を100%にすると宣言しました。総力を挙げれば可能です。過去に達成した実例もある。アポロ計画も「月へ行く」と宣言して8年目で達成した。今回もそれは可能だろう。」

 番組ではデンマークのロラン島が風力発電で経済が再生したことた、ドイツの炭素税の実例も紹介されわかりやすかったです。

 「金融危機のいまこそ自然エネルギー活用の千載一遇のチャンスです。」とレスター教授は断言されました。

 アメリカはシリコン・バーレーがグリーン・バーレーに変身しつつある。中国も太陽光温水器を農村にも設置し、国策で自然エネルギー利用促進をしています。

 それに引き換え日本のエネルギー政策は「異常」です。

 さきにも述べましたように、「2015年の見通しは、なんと「原子力43%。石油火力が6%。石炭火力が19%。天然ガス火力が22%。水力が9%。新エネルギーが1%」の予定とか。
 「原子力発電43%。火力発電全体で47%で合せて90%」です。これでは地球温暖化対策には到底なりえない。

 世界の潮流から取り残されている日本です。

 ある意味高知は「先進国に」になる可能性があります。大規模な火力発電所も原子力発電所もないので、自然エネルギーにより100%自給が可能です。

 エネルギーを海外依存することなく、為替の変動に悩まされること無く、安定した自然エネルギーの自給自足。自然エネルギーの供給県になるいことが高知県の繁栄につながることになると思います。

 高知市は率先した「自然エネルギー自給都市宣言」をすべきです

 具体的な政策で以下のことを提案します。

1)高知市内に山間部や田園地区の適地に風力発電装置と太陽光発電装置を設置します。

2)小規模河川に小規模水力発電装置を設置します。

3)人工林の間伐を推進し、木質バイオマス発電、熱源供給システムを設置します。

4)公共施設(学校・病院・庁舎など)に太陽光発電パネルと太陽光給湯設備を設置します。

5)市民の住宅や共同住宅にも太陽光発電パネルを設置するために,市は県や国と協力して補助金を出し、普及に努めます。


6)高知市内中心市街地をトランジットモール地区にしていします。高知市内の路面電車の区間、介良通りかた鏡川橋、高知駅、桟橋の区間は無料にします。

7)6)の区間の路線バスも無料にします。

8)6)の区間の電車道の道路の1車線分を路線バスと自転車道路とします。

9)市内各地に自転車ターミナルを設置します。

10)自動車の「カーシェアリング」を実施します。

11)大規模ビルには雨水再利用装置を設置します。


12)公民館や災害時の市民の避難所には、蓄電池と発熱パネルや太陽光発電による運転システムを導入します。

13)高知市の都市計画に「風水」の考えを取り入れます。高知市は高知市市民憲章にあるように、浦戸湾に面し、7つの河川が高知市を流れています。
 河川が都市の温度を下げる効果があります。猛暑の夏に浦戸湾から北上する南風は高知市の都市の温度を下げてくれます。

 埋め立ててしまった、新堀川や土佐堀を再び掘り返し、水路を復元すべきです。
 また寡河川の堤防のコンクリート護岸脇に樹木を植え、放射熱を防ぎます。

14)グリーンロードの道作り

 追手筋や県庁前の街路樹の豊かな樹木ゾーンを電車道沿いや土佐道路などの幹線道路沿いに広げます。

15)庭園都市高知市

 高知市緑化計画を実施する。ブロック塀を樹木を植える場合に補助制度を設置する。公共施設の樹木を増やす。こと。

|

« パーソナル・メディアの時代はそこまで | トップページ | 顔見世興行をされたようですが・・・ »

コメント

公文敏雄さんコメントありがとうございます。

 もともと高知市にはその昔「グリーロード構想」があったそうです。県庁前と追手筋の樹木ゾーンを市街地に拡大する構想でした。

 故横山龍雄高知市長は「大連のような樹木が生い茂る街にしたい。」ということを常に言っておりました。

 しかし台風10号の水害(45年)とその後の高知市を襲った大水害(50年・51年)で、災害対策に追われましたし。

 「森の中の高知駅」が実現されれば良いと私も思いますね。

投稿: けんちゃん | 2009.02.25 17:16

「庭園都市高知」なんていいですね。
(*^-^)

投稿: 公文敏雄 | 2009.02.25 15:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自然エネルギーの最大活用で、安心・安全都市高知市に:

» 太陽光発電ソーラーシステム [太陽光発電ソーラーシステム]
太陽光発電ソーラーシステム情報のことならお任せください [続きを読む]

受信: 2009.02.25 14:13

» 雨水再利用タンクシステム [雨水再利用タンクシステム]
雨水再利用タンクシステム情報のことならお任せください [続きを読む]

受信: 2009.02.25 14:50

» 屋上緑化システム [屋上緑化システム]
屋上緑化システム情報のことならお任せください [続きを読む]

受信: 2009.02.25 15:14

» 丸紅が小規模水力発電 [賢く 楽しく 欲張りな マネーライフ]
3月20日付け日経新聞の記事から 丸紅は水路の落差を利用して発電する出力1千キロワット以下の小規模水力発電事業に乗り出す。環境負荷が少なく 全国に適地が多く残されてる風力や太陽光のように発電量の大きな変動がない。昔 高度成長期には 黒部ダムのような自然と闘いながら大きなダムを作っていましたが今は時代は変わりました。大規模集中型から 小規模分散型の時代です。こうした環境に優しい小規模の水力発電所を沢�... [続きを読む]

受信: 2009.03.22 21:39

« パーソナル・メディアの時代はそこまで | トップページ | 顔見世興行をされたようですが・・・ »