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2009.03.09

ミサイル発射の「危険性」について

 近隣国の北朝鮮(共和国と言う人もいます)が、テポドンとかいう長距離弾道ミサイルの発射準備をして、アメリカや日本や韓国を揺さぶろうとしています。得意の「瀬戸際外交」を屈指して自国の権益を守ろうとしています。

 今回指摘したいのはそうした政治的駆け引きにミサイルが使用されるのは危険ではないかということです。それは軍事的な意味ではありません。錆というか金属腐食の観点からそう思います。

 ミサイルの燃料は航空機燃料などであると思います。それを注入すると燃料タンクの内面をきちんとした塗装をしていませんと長期間入れておくと腐食してしまう恐れがあります。

 普通は燃料を注入すればすぐに発射しますから、そのような問題は起こりません。しかし政治的駆け引きのためにいつでも「スタンバイ」状態にするには燃料を燃料タンクに注入し待機する形になります。

 防錆管理士の立場で考慮しますと、燃料タンク内面は防錆塗装する場合は、無機ジンクリッチ・ペイントか、エポキシ系やフェノール系の特殊塗料で塗装しないと腐食されてしまいます。つまり航空燃料は腐食性が高いので、金属が腐食してしまうということです。

 発射され、大気圏まで到達されれば捨てられるので、そこまでの処置はしていないでしょう。駆け引きをしている間に燃料タンク内部が腐食してトラブルを起こしやしないかと正直心配です。
 
 航空機などの構造は知りませんが、繰り返し使用するので燃料タンクはステンレスかなにかで制作されていると思います。ロケットの切り離し部位は「使い捨て」なので、防錆の配慮はされないでしょうし。

 自国民にも危害を与える恐れがあるので、北朝鮮は駆け引きにミサイル発射を使うべきではないと思います。
Sabisabi515
 金属は何の手入れをしなければ必ず腐食し錆びてしまいます。腐食性の強い航空燃料を入れるミサイルのタンクは長期間保存できるようには作られていないと思います。高知県山間部のある橋。40年以上放置されています。

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