映画「蟹工船」を見ました
映画「蟹工船」(1953年作品)を見ました。場所ははりまや橋商店街です。
映画上映は午後7時から。暗くならないと映画が見えませんし。それまでは「若者祭り09」と称して大音量で若者たちがよさこい踊りをしていました。踊りは上手くないし、音は大きいし何が目的なのか不明。
同時に共産党の人たちが「生活仕事何でも相談コーナー」を併設しておられましたが、やかましくてこれでは相談にならないでしょうに。
それで映画はいきなり始まりました。本当に劣悪な環境での労働現場でした。雇用されている労働者も炭坑や農業で生活出来なくなった人たち。関東大震災で無一文になった「訳あり」の男たちが来ています。
監督の浅川という男が傍若無人のふるまい。ソ連領まで越境して不法就労。嵐の中でも作業をして何人も人が死んでもおかまいなし。労働者はプライバシーもない不潔な船室で雑魚寝状態。船も無理なノルマに追われていた。
しかし仲間の死から遂に労働者が立ち上がり、浅川を追求する。「明日の朝までにきちんとした待遇改善をせよ!」労働者たちは宣告する。そして夜を徹しての勝利の大宴会が延々と続いていた。
そして朝になると帝国海軍の駆逐艦から将兵が蟹工船へ乗り移る。労働者は歓迎をしたが、兵士は皆銃剣を装着していた。実は監督の連絡で反乱を鎮圧に来たのであった。そして小競り合いか乱闘に。遂に発砲され何人もの労働者が死亡し、リーダーたちは逮捕されてしまった。映画はそこで終わりました。
あそこの場面では監督を労働者は拉致し、船を乗っ取り、「労働者の国」と当時言われていたのソ連に亡命すべでした。そして監督たち支配者をソ連に引き渡すべきでした。相手の指導者と頭をつぶすのが反乱が勝利する原則ですのに。(戦艦ポチョムキンの皆さん方はそこまでやってしまいました。)
共産党はまじめに行事をしていただきたい。映画の前にはやかましくへたくそなよさこい踊りではなく、仕事相談でよせられた話であるとか、」共産党の活動内容とかのスピーチをすべきでしょうに。そのあたりが中途半端でしたね。(はりまや橋商店街に出入りする観客はよさこい踊りに対しては目が肥えています。近くにほにや連もあるし。昨年はそのほにやが中心になり「映画はりまや橋」のロケもしていますし。
共産党の大先輩の小林多喜二は怒ると思いますね。
帰りにはりまや橋観光バスターミナルを見ました。連休だというのに1台の観光バスも駐車していません。16億円の無駄な出費です。この無駄遣いがなければ、下知図書館は耐震化建築で建て替えられ、地域の防災拠点になっていました。高知市長も高知市議会も同罪ですね。
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