好試合に泥を塗ってはいけない
ミサイル発射ですっかり国際的には「悪者」の北朝鮮。しかしことサッカーはフェアな試合ぶりで、強くて印象深い。これは44年ぶりに本大会へ出場できるのかとも期待していました。
4月1日の韓国との試合も最後までどちらが勝つかわからない好試合。アウエーの真摯な闘い方をしていた北朝鮮チーム。後半40分過ぎに韓国のコーナーキックのボールが入って1-0で韓国が勝ちました。でも見ていて目離しできない好試合でした。
参考ブログ記事 「韓国VS北朝鮮戦は凄い試合」
ところがである。よほど試合に負けたのが悔しかったのか北朝鮮関係者が、韓国関係者に「因縁」をつける出来事があったと報道されていました。
北朝鮮、韓国側の不正を主張 W杯アジア予選で(ISN yahooニュース)
このあたりは真偽はわかりません。よく言われるアウエーの洗礼はありますね。日本代表がどこぞのアジアの国との対戦では練習グランドが最悪であったり、試合会場の選手用のシャワーでお湯が出なかったりは日常茶飯事のこと。
食中毒を仕掛けたとのことですが、北朝鮮の選手にとっては母国が直後にミサイル発射という国際的な悪事を働いているし、試合会場も完全なアウエー状態。しかも韓国に勝てば44年ぶりの本大会出場へ大きく前進する。
プレッシャーがなかったとは言えまい。できれば2組2位以内に入れる最大のチャンスでありましたし。引き分けでOKでした。
プレーシャーといえばあのイチローですらWBCの後遺症で胃潰瘍になるぐらいです。まして独裁国家の代表チームで本大会出場寸前のチームの重圧は想像以上でしょうし。
昔イラクが日本に負けた時は、独裁者フセイン大統領の息子がサッカーの責任者だったので、選手全員が鞭打ちになったとの話もありました。1993年の「ドーハの悲劇」はロスタイムでイラクに同点ゴールを決められたからでしたし。
せっかくの好試合に泥を塗る北朝鮮サッカー関係者の発言はいただけない。悔しいことはわかりますね。それだけの良いチームですし。ミサイルや核開発をただちにやめてサッカーに投資を北朝鮮はすべきなのです。
サッカーチームも愚かなミサイル発射の犠牲者と言えるでしょう。
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