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2009.05.27

「人心巻き込み力」-知る薬・仕事学のすすめを見て

 昨晩はぼんやりとNHK教育の番組「知る薬 仕事学のすすめ 藤巻幸夫 人心巻き込み力 第2回」をもみました。聞き手が大嫌いな勝間和代氏(でしゃばりで、尊大だから)だけに番組にはあまり期待はしていませんでした。

 藤巻幸夫氏はなかなかの実績をつくっている人であるらしい。1960年生まれ。上智大学卒業後、伊勢丹に入社、社内人脈だけでなく、広大な社会人脈も構築。やがてそれが仕事を生み出し、「藤巻ブランド」の創出という楽しいプロジュースの仕事につながっていくようです。

 番組のホームページにこう書いてありました。(以下引用)

「藤巻幸夫さんは、数万枚の名刺を持っている。そのモットーの一つが「金を稼ぐより人を稼げ」。「人脈」こそ仕事と人生を楽しくし、苦境の時に役立つものだという。デパートのバイヤー時代、率先して飲み会の幹事役を務めるなど、社内外の「人脈作り」に奔走、そのことが藤巻さんを有名にしたファッションスペース「解放区」の成功につながった。「自分をさらけ出す」「格好つけない」。人脈作りの達人に、その極意を学ぶ。」

 見ていて藤巻氏の「人徳」というか、人が好きな性分であるし、才能なんでしょう。

 デパートの人というのを何人か知っていますが、藤巻氏のように広大な人脈を持っている人は皆無。外商マンでも上得意にはへこへこしているが、たまにくる顧客には親切にしない。態度が露骨な人が多く、失意を感じました。

 さすがにデパート出身者だけに腰が低く、相手の話を聞きだすすべを知っている。相手の話したい話を聞きだし、その得意技を聞き出す。そしていつのまにか相手は藤巻氏の世界に取り込まれ、共同事業者になっている。

 最近ではいろんな会社の再建やら「藤巻商店」というブランド店まで展開しています。

 やはりデパートという「しくみ」や土壌があってこそのものでしょう。

 見ていて凄いとかは思いませんでした。他人の話を聞き、その世界を話していただきましたし。それを番組にし、ホームページにまとめる作業までしましたから。

  ぜんぜん違うのはわたしの人脈はぜんぜんビジネスにはなってはいないことです。土壌がないのか、センスもないのでしょう。はなから利害損得ぬきのネットワークですからね。

 藤巻幸夫氏は「ブランド・プロジューサー」と称しているそうです。私の場合はそういう呼称で言えば「ネットワーク・プロジューサー」ではないでしょうか。

 市井の市民で埋もれ、せっかくのネットワークはほとんど活用されていません。でも最近いくつか、仕事を紹介したり、人と人をつないだり。何例か実践しました。でもそれは藤巻氏のようなビジネスではありません。

 分野も領域も違うし。なんかわたしなりにビジネス・モデルを構想すればいいのであると番組を見ながら思いました。

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