勇気をもって反論を
いざ自分が独裁者の前できちんと反論が出来るかどうかは、きわめて自信がない。だれもが命は惜しい。むざむざ殺されたくはない。
「2人の特攻隊員」(大西正裕・著)を読みましてもそのあたりの記述に胸が痛みます。
「特攻なんて、誰だって反対ですからね。しかしいえない。言うだけの材料がない。他にどんな方法があるのか。理論的に言い返すことが出来ない。ですから皆黙ったままでした。1人として反対論を述べる者がいなかった。恥ずかしいことですが。。」(P113)
「人間を単に1個の爆弾としてしか見ない「全軍特攻」からは、生み出されるのは何もない。そこにあるのはただ精神の荒廃のみである。」(森史郎「敷島隊の五人」文春文庫)(P114)
連合赤軍も同じではなかったのか。真摯に革命や闘争を皆で考え、追い詰められ僅か30人の集団で仲間同士で「総括」した結果、12人も惨殺した現実。
それは単に「勇気がなかったんだ!」という言葉だけでは総括はできません。
わたしもその場におれば、特攻隊の場合でも、連合赤軍も場合でも命が惜しいので、逆らうことが出来なかったと思います。
現実があり難しいですが、そこまで追いこまれないうちに、勇気を持って反論したいと思います。責任の所在を追及し、理不尽な命令をする指導者を吊るし上げませんと。その練習は日頃からしないといざという時には出来ません。
「組織」を隠れ蓑にして、責任を取らない役所や、政治党派に対して、きちんと正論で相対する練習はしないといけないでしょう。
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